愛しのちょんだらー
きょうで10月もおしまい。
月めくりのカレンダーも残すところあと2枚になりました。
すっかり薄着になった壁のカレンダーのせつない軽さよ・・・
な~んて感傷に浸っているヒマなどありませぬ。
お年玉つき年賀状も発売開始、お歳暮カタログも続々届くし、
月が明ければ年末モードも加速、やることいっぱいありますね~。
おっと、その前に、きょうはハロウィン。
そういえば、昨日のスポーツジム、
インストラクターも参加者もハロウィンの仮装しながら
激しいダンスを楽しそうに踊っていましたっけ。
息子が小さな頃はディズニーキャラに変身させたりして
親が一番喜んでいたっけなぁ~。
今や遠く離れた街の大学生となった息子、
頼んでも、ギャラ払ってももう変装はしてくれそうにない(笑)。
ならば本日は沖縄の楽しい変身キャラをご紹介しましょう。
その名は「ちょんだらー」。
勇壮に踊るエイサー隊の中にひとり、謎の人物を発見。
白塗りに茶色のぼさぼさ髪、縞の着物をからげたステテコ姿で
ひとり自由きままに列の前後左右を練り歩き、
滑稽な仕草で観衆を沸かせ、エイサーを盛り上げています。
初秋の沖縄旅6日目、夕暮れの那覇市場本通りのアーケードで
沖縄国際大学のエイサーグループ「琉球風車」を見物中のときのことです。
「ほらほら、ちょんだらーと写真撮ろうよ♪」と周りの女子が彼に殺到、
白塗り仮面(笑)は愛想良く2ショットに応じ、サービス精神も満点。
「ちょんだらー?」
初めて聞く不思議な名前。
いったいあなたは誰?
「京太郎(チョンダラー、チャンダラ)」とは
エイサー隊で滑稽な所作で場を盛り上げながら、
隊列の整理などをする道化役のこと。
彼は単におふざけをしているわけではありません。
おちゃらけた風をしながら、演舞進行、交通整理、衣装直しや汗ふきに加え、
観客の写真撮影もこなし、場を盛り上げるスーパー・ピエロなのであります。
私のスマホにもばっちりカメラ目線でポーズをとってくれました。
「ちょんだらー」クンのおかげで、見る人とエイサーの距離が一気に縮まる。
すごいぞ、凄腕の広報マンではありませんか。
古くから琉球には「京太郎」と呼ばれる門付け芸があり、
祝福踊りや念仏踊り、人形芝居などを演じていました。
「京太郎」のルーツは京から渡来したとか、
京太郎という人物が作ったとか、諸説あって不明とされていますが、
琉球王朝時代には首里に安仁屋(アンニャ)村と称する
念仏者(ニンブチャー)の集落があり、京太郎たちが各地を歩き回っていました。
それが現代のエイサーに道化役として組み込まれたようです。
地域によってはコッケイ、サンダー(三郎)、ナカウチ、チョーギナーなど
さまざまな呼称があるようですが、
エイサー隊の人気者であることはどこも同じ。
学校や地域でエイサーに親しんでいる地元の人によると
「ちょんだらーは、実は、踊りが一番上手いらしい」とのこと。
な~るほど、わかるような気がします。
優れた喜劇役者はシリアスな演技でも抜群の演技力を見せるもの。
人を笑わせるほど難しい芸はありません。
しかも地謡、大太鼓や小太鼓、手踊り、大勢の演者で構成されるエイサー隊、
その全体を見通せる視野の広さと臨機応変な対応も求められるわけで、
ちょんだらーはプレイング総合プロデューサーとも言えましょう。
やっぱ、凄いぞ、ちょんだらー。
これから年末にかけて忘年会シーズン、
沖縄の余興には「ちょんだらー」とかサプライズ登場したりするのかな~。
エイサー関連のサイトを見ていたら、
エイサー用品を扱うショップには「チョンダラーセット」なるもの発見。
縞の着物、ステテコ、赤ふんどし、クバ傘にクバ扇、島草履に
「赤、白、黒」の白塗り用お化粧までセットされていて、一色13500円也。
ちゃらいようで、実は実力派、らしい、愛しのちょんだらー、
1万円ちょっとで変身できます。
来年のハロウィンの仮装にいかがでしょう。
那覇の市場通りでは大モテ、でしたよ~♪
(写真は)
見よ、このサービス精神、
ポーズもばっちりのちょんだらー。
ふざけた格好してるけど、
背もすらっとした細マッチョの小顔クン、
メイク落としたら、向井理系だったりして~♪
白塗りの下の素顔を勝手に想像する(笑)。



