友とタルタルソース

これだから人生は楽しい。

こんな出会いがあるから旅はやめられない。

いとしの「旅友」と2年ぶりの再会を果たしました。

あ~、喋った喋った、あ~食べた食べた♪

おととしの春に沖縄の離島、渡名喜島を一人旅した時のこと。

赤瓦の古民家民宿で知り合ったのが香川の30代女子R子ちゃん。

旅好き、沖縄好き、人間が大好きな彼女の人柄に一目惚れ(笑)、

で、女一人旅同士、一気に意気投合し、初対面なのに、

もう何年も前からの親友のように話が止まらない。

沖縄の離島はほぼ制覇した彼女の旅話は聞いているだけでわくわく、

旅好き女子の好奇心と実行力に大いに刺激されました。

「冬の北海道も絶対行ってみたいんですよね~」

「もう、絶対来て来て~、一緒にご飯食べよう!」

奇跡のように美しい渡名喜島の月の下で約束したのでした。

あれから2年。年明けに届いたメール。

「アイヌ文化と冬の知床に触れてみたくて、北海道行きます!

知床行きの前に、札幌で会えませんか?」

やった~!本当に北海道にくるのね~!

さっすが実行力伴った旅好き女子、何と充実の旅プラン。

早速、真狩村の農園直営という人気ダイニングに予約、

受け入れ準備万端の上、宿泊先のホテルにお迎えに行きました。

「わぁ~!!!久しぶり~!!!会いたかった~!!!」

札幌のホテルで熱いハグを交わす旅友二人(笑)。

はた目にはやや(笑)年の離れた長年の友人同士の再会に見えたでしょうが、

実際はこれで会うのはたったの二度目。

人間の相性って、本当に不思議だ。

何年経っても打ち解けられないこともあれば、

たった一度の出会いで生涯の友になれることもある。

R子ちゃんとはきっと前世では幼馴染だったのかもしれない(笑)。

昨夜の札幌は三月並みの暖かさ。

せっかくだからススキノから大通、そして札幌駅までの南北を

お喋りしながら、お店まで歩くことにしました。

「ここまでがキラキラのススキノ、で、あれがマッサンのニッカの看板」

「ほらほら、テレビ塔、LEDで青くお化粧してるよ」

「ここがバブル崩壊の象徴、破綻した旧拓銀跡、

今はすっかりインテリジェントビル、スイーツショップが人気だよ」

「あ~、見えた見えた、はい、時計台、やっぱりガッカリした(笑)?」

近況報告しながら、旅の予定聞きながら、笑いながら、

しっかり札幌観光も怠らない。

旅友二人の道行きはほぼ千手観音。

小1時間ほどのプチ観光ウォーキングを楽しんだ後、

ちょうど良い時間に札幌駅近くの目的のダイニングに到着。

羊蹄山麓に広がる真狩村にある農園直営とあって、

色々な品種のじゃがいも、甘い越冬キャベツなどなど自慢の野菜はもちろん

近隣の留寿都産の美味しい豚肉、厚岸のぷりぷりの牡蠣など

北海道の海から山から畑から集まってきた美味しい食材を使った

豊富なメニューにノックアウトされちゃいました。

お喋りも箸も止まらない。

たとえば、「ホッケのフィッシュ&チップス」。

「これ、生のホッケを揚げたの、香川では見ないでしょ?生のホッケ、

フライにすると美味しいの、北海道は給食のメニューにもなってるんだよー」。

ゴロゴロ角切りにしたフライドポテトがまた魅惑的。

「ほらほら、黄色いのも白いのも、ほらほら紫のもあるよ~」。

え~っと、まずい、私の北海道自慢が止まらない(笑)。

そうか、旅人をお迎えする醍醐味って、こういうことなのかもしれない。

自分がいる場所の魅力を再認識して、発信することの嬉しさと高揚感だ。

越冬したじゃがいもが旨いのも

生のホッケがフライでもムニエルでも煮魚でも美味しいのも、

厚岸のぷりぷりの牡蠣が簡単に食べられるのも、

当たり前だと思っていたけど、当たり前じゃない、

それは客人を感動させ、もてなす凄い実力があるんだ。

ありがとう。R子ちゃん。

素直に感動し、実に美味しそうに頬張るあなたの笑顔のおかげで

私はもっともっともっと、この北海道が好きになったよ。

友は私の気づかない何かをそっと教えてくれる。

友になるのに、時間はいらない。

友のいない人生なんて、

タルタルソースのないホッケフライみたいなもんだ。

生きてはいけるけど、実に味気ない。

私の人生を美味しくしてくれてありがとう。R子ちゃん。

今頃は網走に向かう特急の車内でしょうか。

今晩中にウトロに到着予定だったね。

車窓の冬景色を子守唄にのんびり旅を楽しんで下さい。

真冬の知床に、よろしく。

またの再会を願っています。

旅友N子より。

(写真は)

揚げたてのホッケとじゃがいもの競演。

北海道の美味しさをシンプルに味わう逸品。

このフィッシュ&チップスの一皿にも

北海道愛が詰まっている。