灯台もと京都

暦の上では春とはいうものの、

外は雪がちらつく氷点下の白い世界が広がる札幌。

ああ・・・春を探しに京都でも旅したいわぁ・・な~んて思っていたら、

何と、灯台もと暗し、ならぬ、灯台もと京都?

こんな至近距離においしい京町家が潜んでいました。

文末の写真をご覧いただければおわかりかと。

小雪舞う路地の向こうに佇む京町屋・・の風情でありましょう。

しかし、ここは札幌は円山の住宅街の一角、

今年の元日に開店したばかりの噂のパン屋さん「円麦」です。

先日、女子友とお茶した時に、

「ねえねえ、ご近所に、すっごく美味しいパン屋さんできたらしいよ」と

ショップカードをもらっていたのでありました。

地図を見れば我が家から至近距離、早速偵察行動に出ました(笑)。

雪に埋もれた桜並木から車1台がやっと通れる細い横道を入り、

そろりそろりと進むと右側に折れるさらに細い細い路地が。

小雪ちらつく路地の奥にそのパン屋さんが静かに佇んでいました。

白い漆喰風の壁に瓦屋根の庇、京都の町家風の古民家です。

「円麦」と優しい書体で書かれた木の看板。

野宮センサーがピンと激しく反応しました。

間違いない。ここのパンは、絶対美味しい。

このロケーション、この静かな佇まい。

どこにもおしつけがましさや気どりや余計な蘊蓄の匂いがしない。

こんな真面目で清潔で温かな店構えのパン屋さんは、きっと、当り、だ。

「ごめんください」と引き戸をがらりと開けると

ふわり・・・幸せな匂いとともに

「いらっしゃいせ」と涼やかな声が迎えてくれる。

笑顔も素敵なナチュラル美人なスタッフ、それとも奥さまだろうか。

一坪あるかどうかの狭い店内、

目の前の木製のパン棚には自慢のパンがお行儀よく並んでいます。

やはり、間違いない。パンの人相がとてもよろしい(笑)。

「ご試食も用意しております、よろしかったら、どうぞ」と

ナチュラル美人さんがそっと一切れ差し出してくれました。

「ロデブ・フリュイ、いちじくのパンです」。

手のひらに載せられたパンの質感から既に美味しい予感がする。

ぱくり。う・・・旨い。

外はカリッと、中はしっとり&ふんわり&もっちりで、

いちじくの自然な甘さと、何と言っても小麦の甘さと香りが素晴らしい。

「お・・・美味しい!これ、下さい!」。入店1分で即決。

これから人に会う約束が2件あるので、手土産はここのパンに決定。

「えっとぇ~、後はこの山川牛乳のプチパンと、このバゲットと・・・

そうそう、クロワッサンを二つ、別に包んで下さい」。

手土産用とお家用に三軒分のパンを急いで買いこみます。

残念ながら約束の時間が迫っているので、

ここのパンのコンセプトなどを取材(笑)している余裕がない。

こんなにご近所なんだから、今度はゆっくり訪れて、

色々お話を聞いてみようっと。

どうやら北海道産小麦、それも有機栽培小麦にこだわり、

材料はすべてオーガニックらしいのですが、

その旨が小さなポップに小さな文字でそっと記されているくらいで

オーガニックですからっ!こだわってますからっ!ヨソとは違いますからっ!的な

鼻の穴膨らませている感などまったくないのが実に好印象。

好きだなぁ~。こういう小さな温かな正直なパン屋さん。

包んでもらっている間にも

木のパン棚に並んだパンたちが「今度は食べてね」と誘ってくる(笑)。

パン・オ・ショコラにエピ、フロマージュに山型食パン・・・。

決めた!春までに、全種類制覇しよう!

寒さの底で新しい目標ができたぞ。

パンの街京都にあっても不思議はなさそうな北の町家風パン屋さん「円麦」。

一日じゃ書ききれないので、衝撃のクロワッサンレポートは明日に♪

お楽しみに♪

(写真は)

ね?佇まいがすでに美味しい、でしょ?

円山の住宅街をちょっと迷いながら

たどりつくのが理想かな(笑)。

すっぴんで毎日通いたいパン屋さんです。