幻丼

夏だ

海だ

ウニだ

ピンチだ

幻丼

夏のような気温が続く6月。

海は青く輝き、あの極上海の幸の季節がやってきた。

夏だ、海だ、ウニ丼だ♪

が、しかし、またまた異変が。

ウニが、とれない!

昨日、コメンテーターとして出演させて頂いたHBC「今日ドキッ!」、

特集で取り上げられられたのが、ウニ(エゾバフンウニ)の不漁。

先月15日、小樽でウニ漁が解禁されましたが、水揚げはなんと例年の1割、

仕入れる鮮魚店やウニ丼のお店も、買うお客さんも大変、らしい。

市場でもバフンウニを扱う店はわずか、仕入れてももうけはなく、

ウニ丼のお店も仕入れ値が上がる中、何とか今年は価格を据え置くが、

来年以降は「時価」になるかも、と話していました。

今は8000円台のウニ丼も、1万円超え?

福沢諭吉、じゃなかった、渋沢栄一さんが飛んでいく・・・。

ウニ不漁の原因は、やはり、海水温の上昇。

昨年の猛暑でエゾムラサキウニよりも低い水温を好むバフンウニが

より影響を受けていると考えられるそうです。

濃厚な甘みと旨みがとろけそうなバフンウニが、ピンチ。

道内のバフンウニの漁獲量は1986年の820トンをピークに年々減少、

おととしは214トンと4分の1になり、この間に価格は2倍に。

しかも不漁は小樽だけじゃなく、漁期に入った函館では去年の3%、

礼文島では「異常事態と言っていい不漁」とか。

道内では50年前から「獲る漁業から育てる漁業」を合言葉に

ウニを育てる栽培漁業に取り組んできました。

人工授精のウニを種苗に育成し、各地で放流、2年後に水揚げするもので

私も何度かその現場を取材させていただいたことがあります。

小さな可愛いウニの赤ちゃんは昆布の替わりに

山に自生するイタドリの葉っぱをわしわし、パクパク食べていました。

またキャベツの外葉やアスパラの根元など廃棄野菜を与えたりと、

まさに海と山がつながる栽培漁業の努力で続けられていたおかげで

北海道の海鮮キング、美味しいウニを口にすることができていたのですね。

しかし、大切に育てたウニの赤ちゃんを放流する海水温が上昇、

生存率は10%に満たない状況なんだそうです。

うーむ・・・悩ましい・・・。

陸上での完全養殖への研究も始まっているようですが、

養殖技術、エネルギーや場所の確保、コストなどハードルは高いらしい。

夏になれば、美味しい新鮮なウニが食べたくなります。

ちょっお値段は張るけど、日本海や礼文や利尻や産地を訪れ、

新鮮なウニ丼に舌鼓・・・なんて風景は・・・いつまであるだろうか。

イカ、サケ、サンマの記録的な不漁・・・そしてウニも。

渋沢栄一さんを何枚つぎこんでも

オレンジ色のウニ丼を食べられなくなる日が来てしまうのだろうか。

ウニ丼は、幻丼になってしまうのか。

海を、地球を、どう守るのか。

気候変動とウニ丼。

一直線につながっている。

(写真は)

夏が来る

白い花も清々しい

そろそろウニ丼が恋しくなる

幻丼になりませんように