ケンミンラーメン

テレビを見ていた夫が叫んだ。

「ボクも、アベックラーメン、食べたぁ~い!」。

恐るべし、ケンミンラーメンの魔力よ(笑)。

土曜の夜、夫婦でまったり赤ワインで晩酌。

「沖縄県民に美男美女が多いワケ」など予告文句に惹かれて

たまたま録画してあった「秘密のケンミンショー」のスペシャル版を

のんびり眺めていたのですが、面白かったのが、

この春上京した各県民に告ぐ「これだけは持っていくべき」ケンミンフード。

北海道のマルちゃんのカップ焼きそばとガラナ、

愛媛のじゃこ天、栃木の「那智黒」とかいう黒糖飴などなど、

ケンミンだけが全国どこにでもあると思いこみ、

上京後に「売ってない!」と気づいて渇望感に陥るソウルフードが続々。

そこで紹介されていたのが熊本のアベックラーメン。

昭和35年発売の2食入りの棒ラーメンは

熊本のスーパーならどこでも売っている超ロングセラー。

細めのストレート麺に塩味のあっさりスープが実に美味しそう。

「ああ・・・、食べたい・・・」。

テーブルの向こうで夫が吐息混じりで身悶えしている(笑)。

そして、叫んだ。「ボクも、アベックラーメン、食べたぁ~い!」。

まったく、子供じゃないんだから(笑)。

「食べればイイでしょ、買ってくればぁ、売ってるよ、そこのスーパーで」。

妻は苦笑交じりに悶える夫の背中を優しく(笑)押してあげた。

運の良いことに、我が家のご近所スーパーには

九州・沖縄物産の専門ショップがテナントとして入っていて、

熊本のケンミンラーメンもすぐ手に入るのです。

「うん、行ってくる!」。

晩酌を中断、さくさく身支度、夫は夜のスーパーへ出かけていきました。

まったく、しょうがない(笑)。

どれどれ、お湯でも沸かしておきますか。

葱も刻んでおいて、半熟茹で卵も作っておいてあげましょ。

そうそう、とっておきのラフテーがまだ少しだけ冷凍庫にありました。

沖縄のお料理上手の知人から戴いた本場の手作り特製ラフテー。

小分けにして「いざ」というときに大切に食べてきましたが、

今晩も「いざ」のひとつか(笑)。丁寧に解凍して、夫を待つ。

ああ、なんて、イイ妻だろう。

かくして、土曜の晩酌の〆にいただいたアベックラーメン。

熊本のケンミンラーメンの上には

沖縄のケンミンフード、豚の皮つき三枚肉をとろとに煮込んだラフテーが。

やちむんの丼で九州沖縄ブロックのソウルフードが豪華共演だ。

九州ラーメンにしてはあっさりした塩味スープと

細めのストレート麺の相性は最高、

そこにラフテーの濃厚さが融け合って、最高に旨かとです。

ようやくありついた念願のラーメンをすすりながら夫が嘆息する。。

「ああ、旨い・・・新潟の三吉屋みたいだ・・・」。

???新潟?あのぉ~、それ、熊本のアベックラーメンなんすけどぉ?

いやいや、夫の呟きも、まんざら世迷事とは言えません。

細く真っ直ぐな麺、あっさりしながらそっとコクを感じさせる奥ゆかしいスープ、

まだ新潟市に堀があった時代、1957年に屋台でスタート、

以来変わらない味で新潟ケンミンを魅了し続ける老舗「三吉屋」の味と

どこか似通っている美味しさがあるのです。

ケンミンの舌を魅了する味に国境はない(笑)。

桜待つ北海道で、熊本、沖縄、新潟の美味しさが邂逅しました。

お国なまりは違っても、ケンミンラーメンは共通言語。

アベックラーメンの、たいがうまかねー。

ごっつぉさんでした~。

(写真は)

夫が買い物、妻が調理担当、昨夜の〆ラーメン。

熊本ケンミンラーメン、「アベックラーメン」我が家風。

かなり、旨し。

道産子もはまる。