昭和べイクオフ

穴があったり

なかったり

焦げたり

しっぽがあったり

昭和ベイクオフ

う~ん、やっぱり美味しい♪

札幌で人気の「ふわもち邸」のドーナッツに舌鼓。

昨日、知人の展示会の差し入れに買ったついでに

我が家のおやつ用に2個ほどゲット、おやつにいただきました。

「ふわもち邸」は天然酵母や道産小麦にこだわって自然な甘さを引き出し、

ふわふわモチモチに仕上げたドーナツ・ベーグル専門店。

札幌三越にもショップがあって、いつも行列、

さまざまな種類のドーナツが笑顔で並んでいます。

いちごみるく、さくさくショコラ、ごまあんこ、シナモンミルクティーなど

生地もトッピングもよりどりみどりで迷ってしまいますが、

「ふあもち邸」のドーナツの生地の魅力をダイレクトに味わえる、

シンプルな「みるく」と「カスタード」をセレクト。

紅茶を淹れて、昨日のおやつにいただきました。

まずは「みるく」、ぱくり。。。うーん!ふわもち!

そして「カスタード」、ミルク生地にやさしい甘さのカスタードがぴったり。

いつ食べても、ここのドーナツは、心がほっこりする。

そう、ドーナツを食べると、なんかノスタルジックな気分になる。

昭和のおやつの代表だったからだろうね、きっと。

仕事を持っていた母が、オーブンもない台所で、

たまに作ってくれる手作りおやつと言えば、ドーナツだった。

ぽとん、ぽとん、油をたっぷり入れた鍋のなかに、

卵と砂糖と牛乳と小麦粉と膨らし粉をこめた生地を落とす。

じゅわ~~~、形も大きさも色々なドーナツが膨らむ様子を

「はねるから、危ないからね」という母の後ろから眺めていたものだ。

・・・あ・・・穴、開いてないんだ。

当時の家には穴を開ける道具もないから、じゅわ~っと揚がるそれは。

お店で売っているようなきれいなリング状のドーナツではなかったけど、

忙しいのに手作りおやつを作ってくれた母に「穴開いてない」とは言わなかった。

子どもは子どもなりに大人を気遣うものなのだ。

たまに「穴開けようか」と生地に指でリングを作ってくれたこともあったけど、

穴があったり、なかったり、形がいびつだったり、ちょっと焦げたり、

時にはまだ中が生っぽい失敗作もあったり、

お店のそれとは全然違ったけれど、昭和のドーナツは、世界一おいしかった。

イギリスで人気の料理番組「ブリティッシュ・ベイクオフ」は

料理愛好家がパンやケーキの腕前を競うコンテスト番組ですが、

ほぼプロレベルのアマチュアベイカーもハイレベルの課題に悪戦苦闘、

先日も中が生焼けのお菓子に「これは食べられない」と

辛口審査員のポールが辛辣なコメントする場面がありました。

その焼きが足りない生焼けのお菓子を見た時、きゅんと懐かしい気持ちに。

母が作ってくれた、あの昭和のドーナツを思い出したのだ。

お店のドーナツでは絶対ありえない、ホームメイドならではの味わい(笑)

「お腹こわすから食べないの」と言われたけど、ちょっと舐めたりして、

ここだけの話、内緒だが「生焼け、おいしい」って思ったんだな。

昭和のおやつは、愛すべきできそこないが、一番記憶に残っている。

デパートの食堂や喫茶店の美しい焼き色のホットケーキとはまるで違って

家のホットケーキはモザイク模様の焼き色がついて、ふくらみもいまいち。

メープルシロップなどあるわけもなく、蜂蜜をたら~りかけて食べたなー。

ホットケーキの袋の写真にある美しい焼き色のホットケーキは

おかっぱ頭の少女にとっては長らく、あるようでない「幻」だった。

大人になって、調理器具も更新され、さまざまなレシピの情報を知ることで、

デパートや喫茶店みたいなホットケーキも作れるようになったのだ。

昭和のあの頃から半世紀経っていた。

懐かしいな~。

昭和の手作りドーナツ、生地が垂れて、しっぽがついたのもあったっけ。

とびきり美味しいお菓子が食べられる時代になったけれど

思い出の中では、失敗作が代表作になる。

昭和ベイクオフ。

(写真は)

「ふわもち邸」のドーナツ

「みるく」と「カスタード」

もちろん完璧な出来上がり