ミレニアルズどすえ
持家や車には興味なし。
買い物はネット、オーガニック好きの健康志向。
アメリカ消費の新潮流「ミレニアルズ」の買い物スタイル。
「保有」よりも「共有」、独自で新しい消費行動が注目を集めています。
「ミレニアルズ」。
朝刊の経済面が取りあげていた今朝のキーワード。
記事によれば、1980年代から2000年代初めに生まれた世代で
アメリカの人口の約3割を占め、中核は20代。
10代からスマホを持ち、インターネットに慣れ親しんだ最初の世代は
働き始める頃にリーマンショック以降の経済停滞に直面、
上の世代とは違う消費行動が注目されている、と説明されています。
その語源はミレニアム(千年紀)。
以下はNYに住む20代の「ミレニアルズ」のリアルボイス。
「洋服は少しくらい高くても『欲しい』と思ったものを買い、長く着る」
「上の世代が好んだ女性服ブランドは、全然いいと思わない」
「健康に良くないハンバーガーは絶対食べない」
「車は買うよりレンタル、共有で十分」
「レストラン選びの基準は環境に配慮、ヘルシー、地場食材」などなど。
明らかに、上の世代、日本で言えば昭和世代の価値観とまったく違う。
誰よりもカッコいい車にのり、高級ブランドに身を包み、
豪華なレストランで美女と食事・・・なんて「夢」は過去の夢想。
ヘルシーな食事やライフスタイルにはお金は使うけど、
家や車やブランド服には関心がない、というか、
全然カッコいいって思わないのがミレニアルズなのであります。
全米で8600万人といわれる新世代の台頭は小売・サービス業界を揺るがし、
米マクドナルドもコカ・コーラも売り上げ高や純利益がことごとくマイナス、
あのアバクロさえも失速、昨年12月経営トップが事実上解任されました。
一世を風靡したあの大きなロゴは、ミレニアルズには敬遠されたようです。
誰にでもわかる価値観には関心がなく、
自分自身が心地よいと思えるかどうかが彼らの物差し。
そして気にいったモノやコトはSNSを通じて独自に発信し、
それが新たな消費スタイルを形成していくのです。
既存の価値観やマーケティング理論ではつかみきれない、
そう、まるでそれ自身が生き物のような、有機体的消費傾向。
これからはこうしたミレニアルズが消費の中心となっていくわけですから、
モノを売る方は本当に大変、難しい時代に入ったと言えるでしょう。
スマホ世代=ミレニアルズ。
千年の都も例外にあらずかと思ったら、京都はさすがに奥が深い。
同じ朝刊の書評欄で紹介されていたのが
祇園で舞妓、芸妓、置屋の女将として45年間暮らしてきた、
荒井豆爾(まめじ)さんの「祇園豆爾 ちょっと昔の祇園町」。
祇園の独特の文化、行儀や芸への気構えなどを綴った本ですが、
豆爾さんによれば「祇園ならではのしゃんとしたとこが
だんだん少のうなってきた気がして書いとかな思たんどす」とか。
新しもんもよいけれど、ええもんも忘れたらあかんえ、ですね。
厳しい教えやしきたりもあるけれど
少女たちは祇園という器に守られて一人前のプロになっていく独特の世界。
豆爾さんは、預かっている娘さんたちには
ミレニアルズの象徴「携帯電話」は禁止しているそうです。
その理由を彼女はこう答えました。
「舞妓さんに携帯電話は似合いますやろか」。
はい。ごもっともであります。
祇園白川のほとり、名残の桜舞い散る巽橋を
だらりの帯の舞妓さんが「ながら携帯」しながら歩いていく・・・場面は
確かに似合いまへんなぁ。
アメリカ消費社会を変容させつつあるミレニアルズスタイルも
「似合いますやろか」の一言ではんなりご遠慮願う祇園の強さ。
千年の都の底力を見せてもろた。
(写真は)
本日は晴天なり。
お花見日和なり。
昨日、ロケハン(笑)散歩に行った円山公園、
桜は2分から3分咲きでしたが、梅は満開。
紅梅の濃いピンクが実に愛らしい。
舞妓はんの紅のよう・・・。

