北の摘み草料理

体のなかを初夏の風が吹き抜けていった。

セリにシドケ、旬の山菜料理2種は大成功。

山に恵みに心から感謝です。

夫の番組スタッフからお裾分けでいただいた採れたての山菜、

早速、朝のうちに下ごしらえをすませて、

晩酌タイムのハッピーアワーに合わせてお料理しました。

「山菜の王様」といわれる「シドケ」はおすすめのキンピラ仕立てに。

葉っぱはモミジそっくり、茎はかなりしっかりめ、

さっと茹でて、冷たい流水にさらしてアクを抜き、水気を絞ります。

下ゆでしたシドケを食べやすい大きさに切って、

あとはフライパンに胡麻油をひき、お醤油、味醂、お酒、少量のキビ糖で

甘さ控えめのキンピラに炒めあげ、仕上げに金胡麻を振って出来上がり。

そして、緑鮮やかな野生のセリは

その芳香と歯ごたえを楽しむべく、胡麻味噌和えにしました。

すり鉢で金胡麻をすり、そこに練り胡麻、味噌、味醂、

そして力強い香りに負けないように黒糖を少々加え、

こってりめの和え衣で下ゆでしたセリを和えます。

あとはお気に入りの沖縄やちむんの器に盛り付ければ完成。

さあ、初夏の山からの贈り物、

「シドケのきんぴら」と「セリの胡麻味噌和え」

旬の山菜料理2種、ありがたくいただくことにいたしましょう。

まず、シドケのきんぴらから。

シャキシャキ、しっかりした空洞のある茎の歯ごたえは空心菜そっくり、

で・・・ほぉ・・・この香りは・・・フキによく似ている。

空心菜+かすかにほろ苦い蕗=シドケといった感じ。

これは、旨い。大人のきんぴらだ。

そして青々と瑞々しいセリの胡麻味噌和え。

さらに軽やかなシャキシャキ感が実に心地よい。

おお・・・こくのある胡麻味噌と爽やかな芳香がベストマッチ。

そして最後にまるでミントのような芳香が鼻腔を駆け抜けていく。

栽培もののセリとはまったく別物のこの香りに驚愕。

野生のセリとは山菜というよりも、

もはや香草、ハーブといってもよいかもしれない。

そういえばパセリやアニス、キャラウェイやコリアンダー、

チャービルやフェンネルといった香草は同じセリ科の植物。

万葉の昔から愛されてきた日本のセリも

その独特の芳香が古の人々を虜にしてきたのかもしれません。

一度口にすると病みつきになる鮮やかな緑の山菜、万葉ハーブ「セリ」に

光源氏も清少納言も舌鼓をうっていたのかも、ね。

季節の風に誘われて野山を歩き、山野草を摘み、

それぞれ工夫を凝らした品々を食卓にのせる。

本日はシドケと野生のセリの2種類、あっという間に完食しちゃいましたが、

考えてみれば、これも立派な北の摘み草料理。

あまりの美味しさについつい妄想が膨らんできます。

「摘み草料理 のりこ荘」。

本日はすべて品切れ、またのお越しをお待ちしています(笑)。

(写真は)

手前が「シドケのきんぴら」

奥が「セリの胡麻味噌あえ」。

空心菜+蕗の風味が面白いシドケは初体験。

野生のセリの力強い芳香には感動。

このハーブのような香りの強さは

パスタなどイタリアンにもできるかも。

北の摘み草料理、可能性は無限大。