おいしい推理
おおお~、圧巻。
パッケージ全面がナスカの地上絵ではないですか。
夫の南米世界遺産の旅、お土産のテーマはいよいよお菓子編へ。
まずはペルーで購入したというチョコ。
「Chocotejas」という文字が書かれています。
何て読むの?チョコディージャ・・・?
「コレ、一番人気らしいよ、美味しいって」。
かなりざっくりした夫の説明を聞き流しながら、早速オープン。
キャ~ー、カワイイ~!
大きめのボンボンチョコがキュートな紙に包まれています。
てっぺんをきゅっとひねった先は切りこみが入っていて、
ひらひらと鳥の尾羽のようで実に愛らしい。
しかも、その包み紙にはナスカの地上絵のアイコンが
描かれているではありませんか。
「このヒラヒラ、地上絵のあれだよ、ハチドリ?コンドル?
ナスカの鳥さんの尾羽だよ、さっすが、ペルーらしいセンスだね~」。
感動さめやらない妻をよそに、
現地をすでに体験済みの夫はフツーにチョコをつまみはじめる。
カワイイ包み紙をそ~っと開くとあらわれたのは
銀紙にくるまれた大きめのチョコボンボン。
さっそくパクリ、おおお~、お・い・し・い~!
カリッっと香ばしい大粒のナッツと
とろりとしたまろやかな何かのクリームが
チョコレートで薄くコーティングされています。
「このナッツ何?おいしい」「多分クルミだよ、ペルーのクルミ」。
現地帰りの夫が自信たっぷりに断言するが、この歯触り、香り・・・
クルミには似てはいるが・・・ちょっと違うような気がする。
クルミ独特の渋みも少ないし・・・。
疑問を抱いたら調べずにはいられない探偵気質(笑)。
このキュートな「Chocotejas」、正しい読み方は「チョコテハ」。
ナスカに近いオアシスの町、イカの伝統的なお菓子でありました。
なるほど、パッケージにも「ICA-PERU」の表記が。
チョコテハはピーカンナッツとマンハールブランコという
ミルクキャラメルクリームをチョコレートで包んだお菓子で、
今ではペルー土産の定番ですが、本来はイカの名物チョコ。
ほらね~、クルミじゃなかったね~、ピーカンナッツだよね~、
私の絶対味覚はやはり鋭かった(笑)。
よ~く見れば包み紙にも「PECANA」って書いてあるじゃん。
さらに気になるのが「マンハールブランコ」という謎のクリーム。
一般的には「ドルチェ・デ・レチェ」と呼ばれる
南米の伝統的なミルクジャムでありました。
砂糖を入れた牛乳をじっくり煮詰めて作られますが、
国や地域によって色々な呼び名があり、
メキシコでは「カヘータ」、キューバでは「コルタータ」、
そしてペルーでは「マンハールブランコ」と呼ばれているそうです。
へ~、知らなかった~、北海道土産でも近頃人気のミルクジャム、
ルーツは地球の裏側、ラテンアメリカだったのね~。
とろりと濃厚な南米版ミルクジャム「ドルチェ・デ・レチェ」は
パンに塗ったり、ケーキやアイスに混ぜたり、飴やチョコにしたり、
最近ではカロリーを気にする人のためのダイエットタイプもあるそうですが、
ラテンアメリカの人々にとっては魂に沁み込んだ甘さ、
外国で暮らしていると「禁断症状」が出て、コンデンスミルクを煮詰めて
自家製ドルチェ・デ・レチェを作る、とウィキに出てました。
ふ~む、私も長く外国暮らししたら、
絶対に「あんこ禁断症状」出るだろうしな~、
ソウル甘味への郷愁、よくわかります。
地球を半周して我が家のおやつ時間にやってきくれた
ペルー生まれの伝統的お菓子「チョコテハ」。
小さな一粒から遥かな国の飾らない素顔が見えてくるようです。
お土産のお菓子からおいしい推理と実証を重ねるのは実に楽しい。
ささやかなお菓子にもかならず物語があります。
世界を股にかける旅はなかなか出来なくても、
好奇心にはパスポートもビザもいりません。
さあ、次はどこへ旅立ちましょうか。
(写真は)
ペルー土産の定番「チョコテハ」。
色々なヴァージョンがありますが、
こちらは一番人気の「エレーナ」社のチョコテハ。
元祖イカの町のお菓子屋さんが作っていて、
ナスカの地上絵のアイコンとひらひらの包みが女子には圧倒的な人気。
チョコの包み紙に描かれているのは「コンドル」。
雄々しい尾羽が見事に再現された包みがホント素敵。
想像よりも甘さはずっと控えめ、上品なお味です。
ナッツの香ばしさと濃厚なミルクジャムが抜群の相性。
う~ん、もっとたくさん買ってきてほしかったよぉ~(笑)。

