勇者の涙

美しい涙だった。

五郎丸が泣いた。

日本中のラガールももらい泣き。

あなたの涙を忘れない。

ラグビーW杯一次予選最終戦、

日本代表はアメリカを28-18で撃破、W杯で歴史的な3勝をあげましたが、

南アフリカ、スコットランドを勝ち点で上回れず、ベスト8進出はならず、

惜しくも、本当に惜しくも1次予選敗退となりました。

しかし、敗退が決まって臨んだ最終戦、

日本のプライドを賭けた戦いには心底感動しました。

ノーサイドの笛が鳴るまで、

全員で守り、全員で攻め、全員でお互いを鼓舞し続け、

松島選手や藤田選手といった次世代を担う選手が次々とトライ、

確実に日本開催となる4年後のW杯につながる戦いでありました。

試合後の選手の表情は目標には届かなかったものの、

それぞれに戦い抜いた充実感に溢れていました。

そして、光った、美しい涙。

ラガールのハートをわしづかみにした五郎丸歩選手。

29歳のスター選手は「これが最後」という覚悟で臨んだ大会でした。

今朝のアメリカ戦で2度目のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ、

試合後インタビューに応える映像が映し出されました。

大会を通じて毅然とした表情で答えていた五郎丸選手でしたが、

今朝は違った。

国際共同インタビューなのか、地元イギリス局なのかわかりませんが、

英語でMOMに選ばれた感想を問われた彼は

「この、マン・オブ・ザ・マッチは、本当に、チームの・・・」と絶句。

後は溢れる涙で言葉になりませんでした。

日本人だったら、マイクを向けながら思わずもらい泣きするところですが、

英語圏のインタビュアーはクールだった。

「その感情を、言葉にしてもらえませんか?」

美しい涙を流す五郎丸選手にこうたたみかけたのだ。

もう、馬鹿ぁ~、馬鹿馬鹿、馬鹿ぁ~っ、

言葉にできないほどの感情だから涙が出るんでしょうがぁ~。

メディアとして正しい仕事してるのかもしんないけどぁ、

アンタも一緒に泣きなさいよぉ~、アタシも泣いてるんだからぁ~、

姿の映らないインタビュアーに思わずお門違いの突っ込みしながら、

テレビの前にもらい泣き、

はい、ただの涙もろいおばちゃんです。

しかし、世界の五郎丸選手は偉かった。

あの優しい目を真っ赤にしながら、

「我々の目標は、ベスト8に入ることだった。満足はしていない」。

そして、再び、絶句。

偉い、凄い、カッコいいよ。

溢れだす感情を、涙を、せきとめながら、言葉で表した。

五郎丸歩、この日のマン・オブ・ザ・ワード、MOWでもありました。

決して満足はしていない。

我々は前へ進む。

日本はプール3位をキープしたことで

2109年自国開催のW杯出場権を自力で獲得しました。

4年後五郎丸選手は33歳。ベテランの域に達する年齢ですが、

「満足していない」先にどんな風景を見据えるのか。

あなたの美しい涙をもう一度見たい。

日本ラグビーが世界を本当に驚かす4年後、

歓喜の涙をあふれさせるあなたを、見たい。

サッカーにラグビーのW杯。

4年ごとの人生のお楽しみがまた増えた。

スポーツは素敵だ。

(写真は)

あ~あ、日本代表の試合が終わっちゃった・・・。

ススキの穂も切なく揺れる・・・。

秋の風景が心に沁みますが、

お楽しみは4年後、生で観たいなぁ~。

ラグビーW杯日本大会、プラチナチケット、

今から予約しておきた~い(笑)。