美味的空想魔法旅

これは、魔法の粉。

ひと振りすれば異国へ旅立てる。

キッチンに常備したいマジックスパイス。

その名は「五香粉」。

ふ~ん、「鶏とキャべツの花椒ソースね~」、美味しそう。

冷蔵庫にキャベツもあるし、鶏肉とスパイス買い足せばOK、

金曜日ごはんに作ってみようっと。

と、たまたま料理番組で見かけたレシピに魅かれて、

チャレンジしたのはエスニックなドレッシングが新鮮な一品。

主役はピリリとした辛みが特徴の中国山椒、花椒(ホワジャオ)。

しかし、ご近所スーパーにはホールタイプはありましたが、

手軽なパウダータイプは売っていませんでした。

う~ん・・・どうしようかな~、

ホールタイプを細かくすりつぶす手もあるけれど・・・、

ん?そうだ、これがあった、一瓶買っておけば重宝するしね。

急遽、スパイスコーナーの棚で代打指名したのが

「五香粉(ウーシャンフェン)」。

花椒、スターアニス(八角)、シナモン(桂皮)、陳皮、クローブ(丁香)など、

複数の香辛料からなる中国のミックススパイス。

花椒も入っているし、代打としていい仕事してくれるに違いありません。

では金曜日のキッチンで、

料理名改め「鶏とキャベツの五香粉ソース」、クッキング開始。

まずは小さめの一口大に切った鶏胸肉をフライパンで焼いていきます。

じんわり脂が出て、美味しそうなキツネ色に焼けたら、

粗めの千切りキャベツに熱い鶏肉を肉汁ごと混ぜて、

余熱でキャベツをすこししんなりさせるのがポイント。

そこにイチョウ切りにしたリンゴとレーズンを加えたらサラダは完成。

さあ、主役の五香粉ソースを作りましょう。

お酢に醤油、砂糖、胡麻油、そして五香粉を小さじ半分ほど。

よ~く混ぜて、ここで味見、

おおお~、独特の香りと甘めのドレッシングが超魅力的。

でも、少~し、辛みがほしいような・・・。

そうそう、元々は辛みの強い花椒オンリーのレシピだもんね。

野宮センサーがピコピコ働く、「ちょっとだけ、ラー油、入れちゃう?」。

山椒の辛みとは違うけど、刺激にはなるでしょう。

ええ~い、ままよ、エイヤっと、ラー油をツープッシュ。

自分を信じるんだ、きっと旨いはず。

さあ、金曜恒例の秋刀魚も焼けた、ほかのお惣菜もできた、

大嶺工房の瑠璃色のお皿にサラダを盛りつけ、ソースを添える。

渾身の(笑)「鶏とキャベツの五香粉ソース」の完成です。

「はい、1週間、お疲れさま~」と乾杯した後、いざ実食。

キャベツと鶏肉とリンゴとレーズンがほどよくなじんだサラダに

五香粉ソースをたら~りとかけて頬張ると・・・

あれ?ここはどこ?

極彩色の漢字の看板に人々の喧騒と熱気。

一瞬にして香港の路地裏の食堂にワープ、したような気になった(笑)。

それほどに五香粉ソースはエキゾチックで鮮烈な旨さだった。

やっぱり、これは魔法のスパイス。

ひと振りでアジアンな異国へ旅立てる。

凄いぞ、ウーシャンフェン・マジック。

五香粉の「五香」とは「数種類の」と言う意味で、

5種類は限定されてはいませんが、「四香一辛」が基本の配合。

陳皮、シナモン、クローブは共通して使用されることが多く、

中国の南の地方では芳香スパイスとしてスターアニス(八角)を、

それ以外の地方ではフェンネルが用いられることが多いとか。

また「一辛」はほとんどの場合が花椒だそうです。

今回使用した五香粉はスターアニスが使われていますが、

ワープ先が暑い香港路地裏だったもの納得です(笑)。

大陸から寒気がやってきて

今晩から明日にかけては札幌の平地でも雪が降る予想ですが、

キッチンの戸棚に五香粉の小さな瓶さえあれば、

いつでも熱帯アジアへ旅できます。

ご近所スーパーのスパイスコーナーは

美味しい旅へと誘う魔法の旅行代理店かもしれません。

(写真は)

野宮的アレンジした「鶏とキャベツの五香粉ソース」。

キャベツを白菜に替えてもいけそう。

胡桃などナッツを加えても美味しいかもね~。

茹でた中華麺を野菜の下に潜ませれば

ちょっとボリューミーにもなりますね~。

美味的空想旅はどこまでも広がる。

あそうそう、ラー油もいい仕事、してました、大正解!