とりまフロリダ
「寒いからフロリダ」。
優雅にフロリダへ避寒バカンス、
ではありません。
正解は女子高生に聞いてみて下さい(笑)。
毎年恒例のめざましテレビ調べ「女子高生流行語大賞」、
今年2015年のトップ5などが今朝、発表されました。
女子高生約500人のアンケートから浮かび上がった今どきワード。
「フロリダ」はランキング外の注目語のひとつで
「お風呂で離脱」の意味。
へ?風呂で離脱???
意味を教えられてもお父さん世代はさっぱり理解できないかも(笑)。
女子高生ですよ、女子高生、そう、LINEで使われる言葉。
呼吸同様(笑)四六時中LINEに明け暮れる彼女たちが
「お風呂に入るため」、いったん「離脱」する場合に
「ちょっとフロリダ」なんて使うのだそうです。
憧れのフロリダはめっちゃ身近に存在していた(笑)。
ちなみに「メンディー」も超身近に存在。
「ああ、テスト、メンディー」=「ああ、テスト面倒くさい~」。
これはシニア世代もすぐ使えそう。
「晩ご飯作るの、メンディー」ってね。
女子高生流行語大賞、注目のトップ5は
⑤「パリピ」(パーティーピープル)=ハイテンションな気分、楽しい気分を表す
用法「明日、クリスマスだね~、パリピ!」
④「とりま」(とりあえず、まぁ)=そのままの意味
用法「ねぇ、どこ行く?」「とりまファミレス」
③「ワンチャン」(ワンチャンス)=可能性は少ないがゼロではないこと
用法=確率によって「カクチャン(フルチャン)」
「ハンチャン」「ナイチャン」などに細分
「確実」、「半分」、「無し」ってことね。
大丈夫ですか?ついてきてますか?(笑)。
いよいよトップ2、
②「あーね」(ああ、なるほどね=軽い同意、テキトーに流すニュアンス。
①「それな」(そうだね)=その通りだよね~、深い共感を示す言葉。
実際に女子高生のリアルトークをウォッチングしたところ、
彼女たちのお喋りはほぼ「あーね」と「それな」で成立していた。
なんと万能な平成のあいづち言葉。
「フロリダ」とか「メンディー」とか
若い世代の新鮮な言語感覚、造語感覚にはいつも感心しますが、
1位2位ともにあいづち言葉というのが実に興味深い。
コミュニケーションを円滑に促す便利な言葉が一番大事ってことね。
会話が止まったり、シラけたりするのは絶対に避けたい。
傷つくのも、傷つけられるのもツラい。
だから話題に関心があってもなくても
「あーね」と「それな」で乗り切る、ということでしょうか。
大人だってそうですよねぇ~。
「ほぉ~、なるほど」とか「あ、そうですか」とか「本当そうですよねぇ~」とか
気がつけば「なるほど」「本当に」「そうですね」3パターンで
大抵の場面を乗り切ってはいないだろうか(笑)。
あいづち言葉、つなぎ言葉は年代問わず、会話の必須ワード。
女子高生の場合、大幅に短縮されてるってだけかもね。
どの言語にも会話を促す言葉があって、
不思議とそれは優しい響きを持っているものです。
たとえばパリの街でよく聞いたフランス語「Voila(ヴォワラ)」。
ショッピングや食事の時によく耳にしました。
「さあ、どうぞ」とか「ほら、できあがり」とか「はい、ここに」とか
お店の人がお客さんに何かを差しだしたり、薦めたりするときに
笑顔とともに柔らかく発音される「Voila~」は
とても心地のいい響きがして、大好きなフランス語になりました。
それから韓国映画などを観ていると
会話の途中に「クロン」というあいづち言葉がよく出てきます。
可愛い女優さんが口角をちょっと上げて「クロン」なんてね。
韓国語の先生をしている友人に聞いてみたところ、
「それでは」とか「それなら」とか「もちろん」「確かに」など
色々な場面で使える万能ワードらしい。
「あーね」「それな」「ヴォワラ」に「クロン」。
人と人をつなげる言葉は
国や世代や時代が違っても
どこか柔らかく、優しく、大らかな響きがある。
両手を広げて相手を受け入れる言葉だからだろうか。
とりま、フロリダ(笑)。
(写真は)
北の海の前菜。
とりま、箸をつけて、
宴が始まる。
それな。



