あたりまえうどん
あたりまえが、一番おいしい。
久しぶりに家族そろった食卓には
飾らない、いつもの、これがお似合いだ。
おかえりうどん。
札幌が今季初めて真冬日になった昨日、
遠くの大学に通う息子が帰省しました。
統計が残る1879年(明治12年)以降で最も遅い真冬日とか、
そういえば、なぜか彼が帰省する時にかぎって、
大雪が降ったり、寒波がやってきたりするような
そうだったか、雨男ならぬ雪男だったか(笑)。
遅い時間の帰宅だったし、何せ一日中氷点下の真冬日、
夜ごはんは軽い前菜と思い出の味噌煮込みうどんに。
昆布と鰹節で濃いめのおだしをひき、
豚肉、根菜、白菜、舞茸などを味噌味で煮込む、
我が家の「あたりまえ」の味。
寒い冬、部活や遅い塾帰りの胃袋を温めたのは
よそゆきでもなんでもない、ウチのあたりまえうどん。
栄養満点、意外にボリュームたっぷりの味噌煮込みうどん、
夫婦二人になってからはほとんど作らなくなっていましたが、
平均年齢が下がった昨夜、久しぶりの登板。
いつもは冷凍うどんなどで手軽に済ませますが、
そうそう、とっておきのうどんがありましたっけ。
群馬の友人からお土産で頂いた「花山うどん」。
さっそく、茹でておきましょう。
群馬は香川に負けない「うどん県」。
日本三大うどんに数えられる水沢うどんはじめ、
おいしいうどんが県内各地に存在しています。
明治27年創業の「花山うどん」もそのひとつ。
大正から昭和にかけて販売され、半世紀経て復刻された、
超幅広の「鬼ひも川」が有名ですが、
頂いたレギュラーサイズのひもかわうどんも美味しそう。
袋の表示時間よりちょっと短めに茹でて、
ぐつぐつ湯気の立つ味噌煮込みの土鍋に投入。
夜も遅いし、もう受験生でもないので、
いつも最後に落とす卵は割愛して(笑)、さあ、召し上がれ。
雪のように白いひもかわうどんが優しい象牙色に煮込まれている。
ふぅ~ふぅ~、あふっ・・・あふあふ、つるん、つるつる~。
いいぞぉ~、エライぞぉ~、花山ひもかわうどん。
煮込まれても、コシを失っていない。
ヤワなうどんだと、ちょっと煮込むとぺろぺろに煮溶けたり、
くたんくたんのヘタリ腰になったりしますが、
さすがもうひとつの「うどん県」群馬の名物うどんは違う。
「花山うどん」のHPを見ると、その秘密に納得。
フランスパンの食感がフランスで採れた小麦によって生まれるように、
群馬ならではの風土を生かしたうどん作りをめざそうと、
もちもちした食感が得られる群馬県産の小麦にこだわっているそうです。
ポリシーはいたってシンプル。
「余計なことはしない。その土地の素材を活かすこと」。
群馬で採れた小麦と日本の美味しい軟水を使い、
天日干しを再現した製法でじっくり乾燥させることによって
もっちりしてコシのある食感が生まれるのだとか。
よって、冷たいままでも煮込んでもカレーうどんに仕立てても
へナちょこには決してならないのでありました。
幾つになっても、親は親。
子の成長を喜ぶと同じ分だけ、不安や心配はつきまとう。
久々の再会の喜びが一段落すると、食卓はいつもペース、
「メールやLINEに返信がない!」「何でいつも留守電なのか」etc・・・、
ついつい細かな小言が口をついて出てしまいますが(笑)、
「余計なことはしない。素材を活かす」。
うどんの極意と子育ての肝は、同じなのかもねぇ。
ひもかわうどんに、子育ての極意を学ぶ。
寒い真冬日のウチの「あたりまえうどん」。
なんだかんだと箸は進み、鍋の底が見えてきそうです。
ふぅ~、お腹いっぱい。
ごちそうさまでした。
(写真は)
上州名物「花山うどん」のひもかわ。
寒い冬に暖かい部屋で
冷たいうどんでいただくのも美味しそう。
ごちそうの後の〆にも最高。



