希望と幸福
2015年最後の一日。
時の流れは早いもので大晦日となりました。
春夏秋冬、ほぼ(笑)毎日、
こうしてブログ更新できたことに心から感謝です。
継続は、幸せ。
大掃除後遺症で名誉の軽~い腱鞘炎を患った右手を休ませ、
昨日30日は年の瀬の街中へ年末の買い出しに。
景気回復が本物かどうかはおいといて、デパ地下は大混雑。
「え~っと、ローストビーフ用の牛肉はどこかかしら~?」と
ごった返す売り場をうろうろしているうちに
気がつけば高級牛肉売り場の行列に迷い込んでいました。
目の前には北海道が誇るブランド牛、
美しいルビー色の白老牛の塊肉が・・・。
100グラム単位のお値段は非日常(笑)。
いやいや、めっそうもない、もうちょっとフツーので良かったんだけど、
な~んて行列から戦線離脱しようにも、この混雑、身動きできない。
ええ~い!「お正月だもんね、いいよね?ねっ?ねっ?」
荷物持ちの息子に必死でアイコンタクトしようと試みるが、
行列の向こう、人の波で見えない。
これも、運命。
「あの、これ、600グラムくらい、下さいっ」
若干、声が裏返りつつ、冷蔵ケースの向こうのお姉さんに注文。
「はい!このくらいでよろしいですか?」
目の前の計りに載せて、指で大きさを示してくれる。
おおお・・・美しい。
薔薇色のお肉に真珠色の脂が美味なるマーブル模様を織りなす。
「お待ちどうさまでした、○○○○円になりますね~」。
ヒッ!一瞬、心臓が止まった(笑)。
ヨロヨロと高級牛肉の行列から這い出し、
人混みのなか手持無沙汰に母を待つ息子の元へ。
「あのさ、お肉さ、すっごい値段だっった」、「いくら?」、
「○○○○円」、「ひょえ~っ!」。だよね~、母ちゃんもおったまげたよ。
普段のお肉とゼロ一個違うもんね。
大学生の息子の妙に生活感たっぷりの反応に急におじけづく母。
「どうする?返してくる?」(笑)、「まさか!(笑)」、「だよね~(笑)」。
ま、いいか、お正月だもんね。
年の瀬の活気あふれる売り場、人いきれ、高級品に並ぶ行列。
すっかり、師走の熱気に呑みこまれ、今年最初で最後のプチ爆買い(笑)。
ことほどさように、人の消費行動とは気分「マインド」に左右されがち。
だがしかし、時代は変わりつつある。
これからは「何を持つか」より「どう生きるか」。
そう、希望をもたらす消費の時代だ。
喧騒のデパ地下から逃れて一息入れようと立ち寄った書店で
息子が買った本が示唆していました。
今、アメリカで話題の本、
「スペンド・シフト 希望をもたらす消費」。
消費者行動の第一人者ジョン・ガーズマと
ピューリッツア賞受賞のジャーナリスト、マイケル・ダントニオの共著。
リーマン・ショック以降、雇用なき景気回復の不安のなか、使える金額も限られ
人々の消費行動にはある大きな変化が現われています。
その特徴的な変化を膨大なデータを駆使して実証した一冊は
買い物疲れでカフェでひと休みしながら、読むにはうってつけ(笑)。
金融危機にさらされ、混乱を経験したアメリカの消費者は
「より多く」から「よりよく」を目指した買い方にシフト。
希少性を増す一方のお金を
買ったモノを誰かに見せたり自慢したりするためではなく、
よりよい経験や社会、よりよい世界を買う為に使うように。
ひたすら大量に、デカイ品物を買いまくる消費から、
買うことで、自分や誰かに希望をもたらす消費へシフト、
画期的な消費行動の転換「スペンド・シフト」が起きているというのです。
その具体例としてNYブルックリンの「町内会的資本主義」や
斜陽の象徴デトロイトに希望を灯すカフェの挑戦などなど
数字がいっぱいでもぐいぐい読めてしまう好著であります。
「自分を飾るより、自分を賢くするためにお金を使う」。
「ただ安く買うより地域が潤うようにお金を使う」。
「絆を強めるためにお金を使い」、
「有名企業でなくても信頼できる企業から買い」、
「消費するだけでなく、自ら創造する人になる」。
あ~、ダメじゃん~、全然ダメじゃん、
熱気に呑まれて高級牛肉買っちゃったアタシ(笑)。
「スペンド・シフト」に見事に逆行?
いやいや、これも、野宮的「スペンド・シフト」。
年に一度の贅沢なお肉を丁寧お料理、年越しの食卓にのせれば、
そこには家族の笑顔とお互いの絆と来る年への希望と
ささやかでも温かい幸福がもたらされる。
見せびらかしたり、誇示するための消費ではない(と、思いたい)(笑)。
誰かに希望と幸福をもたらす行動を。
自分自身にも希望と幸福をもたらす行動を。
よし、新しい年の行動規範にしよう。
2015年、野宮ブログにお付き合い頂き、
本当にありがとうございました。
来たる2016年もマイペースで綴っていく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。
皆々様、どうぞ、良いお年を。
(写真は)
今年最後の一枚は
セサミストリートのカップケーキとともに。
タイ・バンコクで人気のおもちゃ屋さんのようなスイーツカフェ、
「ミスター・ジョーンズ・オーファネージ」が札幌パルコ4階に国内初上陸。
視察を兼ねて軽いブランチしちゃいました~。
アメリカンとバンコクとカワイイお菓子が合体した店内で
母と息子が差し向かいで緑のオスカーのカップケーキをつつく(笑)。
かなりシュールでスイーツな年の瀬風景。
これも希望と幸福のカフェタイムでした~。



