特大サイズの初詣

新春の空から生まれたての雪が降る。

清々しい気持ちでいざ初詣へ。

善男善女って、こんなにたくさんいらしたのねぇ~。

神宮への参詣道は亀の歩みよりもスローペース。

お正月ですもの、あせらずゆったり参りましょう。

昨日の元日、

雪が小降りになるのを見計らって、

我が家のホーム神様、北海道神宮に初詣にでかけました。

帰省中(おっと、またも『寄生虫』と変換された!笑)の息子と夫と3人揃い、

雪景色の円山公園を抜けて北海道神宮へ。

家族の節目節目をず~っと見守って下さってきた大切な場所。

今年は全員揃ってお参りできる幸せをかみしめます。

「元日とはいえ、お昼過ぎだもの、混んでないわよねぇ~」

な~んて予想は、超甘かった・・・。

表参道へと続く坂道が見えたあたりで、ピタッと人波が止まる。

何と、公園の中から既に参詣客の渋滞発生。

元日のうちに初詣を済ませようという善男善女がこんなにいたとは(笑)。

みなさま、良き心がけ。

普通の渋滞ラッシュならついついイライラしがちですが、

初詣の行列はみんな穏やかな笑顔ばかり。

真っ白な雪景色の中、見知らぬ同士、体を寄せ合いながら、

じりじり亀のようなスローペースの行列に身を任せています。

「なんか、人がいっぱいだから、あったかいよね~!」。

後ろの方からはしゃぐ女の子の声が聞こえてきました。

年の初めに小春のような人の温もりを知る。

本当に。人って、あったかいんだね。

幅の狭い坂道を抜け、鳥居をくぐって参詣道に出ると

渋滞は一気に解消、人の流れはもうすいすい。

あっという間に本殿到着。

が、一礼して門をくぐったとたん、またまた黒山の人だかり。

だよね~、老若男女、善男善女、大勢の祈りが集中する場所ですものね。

そんな人いきれいっぱいの境内にライドスピーカーの声が響き渡る。

「正面は大変混み合いますので、左側にもお進み下さぁ~い」。

なるほど、本殿もお正月仕様にウィングを広げているのですな。

と、ここまでは例年の様子から理解できる。

だが次の瞬間、スピーカーの声は確かにこう言った。

「お賽銭箱は、特大サイズとなっておりますので、ご安心下さぁ~い」。

お賽銭箱が、「特大サイズ」って?(笑)。

思わず吹き出しそうになりながら、

人波に押されるように左側の最前列に到達。

おおお~、そこに広がっていた光景は・・・。

本殿の正面スペースほぼ全域が真っ白なビニールシートに覆い尽くされ、

四方から投げ入れられたお賽銭がその白い海に点在している。

これが「特大サイズのお賽銭箱」、というか「お賽銭プール」(笑)か。

なるほど、神様の懐ってプール並みに広いのね~。

これならば私のささやかな願いもこぼさず受け止めてくれそうです。

お正月サイズのお賽銭箱の前で

今年一年、家族みんなの幸福と健康を静かに祈ります。

つつがなくそれぞれが前に向かって歩んでいけますように。

帰り際におみくじを買ってそっと開く。

息子は「中吉」、夫と私は夫婦揃って「吉」。

なになに・・・「春の花さく様に次第次第に栄えてゆく運」とか。

華やかな大輪の花のような派手さはないけれど、

薄桃色の春の花がそっとほころぶような

ぽってりした幸せがゆっくりゆっくり訪れてくれれば

もうそれで言うことはありません。

めでたさも身の丈なりおらが春。

特大サイズなんて、望みません(笑)。

(写真は)

お賽銭箱もお正月使用の初春よ。

真っ白いプールに向かって

善男善女が今年一年の幸せを祈る。

神様はお正月返上で大忙しですね。

御身お大切に。