羊羹と饅頭と真心
あの・・・時代劇じゃないんだから。
大臣の会見をライブで観ながら
例の場面が思わず浮かんでしまった。
「越後屋、おぬしも悪よのぉ~」。
甘利経済再生担当大臣が現金授受疑惑を受け辞任。
もちろん全紙、全番組とも今朝のトップニュース。
昨日17時から内閣府で行われた記者会見も
各局生中継で伝えていました。
早口の経緯説明から何とかわかったのは
合計100万円の授受は認め、適切な処理を指示したということ、
秘書が別に受けとったうちの300万円を流用したということ。
「監督責任」をとって閣僚を辞任するということ。
辞任の是非や疑惑が完全に解明されたかどうかは
今後の報道の焦点になっていくと思われますが、
何がビックリぽんって、
「政治とカネ」に関して徹底的なクリーンさが求められる現代でも
大臣室で菓子折りとともにお金の入ったのし袋が
行ったり来たりしてたことに驚きました。
週刊誌報道や昨夜の記者の質問から
どうやら「菓子折り」は「とらや」の羊羹らしい。
こんな会見で名前を出されて老舗もいい迷惑と同情しますが、
政治とカネと菓子折り、
まさに例の時代劇のパターンが否が応でも蘇ってしまいます。
「例の件よしなに・・・」とすりよる越後屋から
「山吹色」の菓子折りを差しだされた悪代官、
ここでお決まりのあのセリフ「越後屋、お主もワルよのぉ」
「いえいえ、お代官様ほどでは」はっはっはぁ~。
まさかねぇ、こんな場面は現代にあっては既にギャク、
ステレオタイプの時代劇だけのものと、市民感覚で思っていたのですが、
政治家、おカネ、菓子折りの揃い踏みは、疑惑を持たれてしまった。
何より和菓子を心から愛するものとして
こうした場面で饅頭や羊羹が取りざたされるのが
悲しくてやりきれない。
「山吹色」の饅頭はあくまで黄身餡や黄身しぐれであるべきで、
ずっしり重い羊羹の箱は小豆と砂糖の重みだけであるべき。
疑惑をもたれるおカネと一緒にされるなんて
美味しい和菓子が、本当にかわいそう。
どこの新聞もテレビも評論家も触れないと思うけど、
羊羹及び菓子折りの名誉回復を強く、私は訴えたい(笑)。
羊羹、饅頭、最中にどら焼き。
店先で美味しい和菓子をみつくろって箱に詰めてもらう。
箱を開けた時の相手の笑顔を想像しながら。
そう、菓子折りに一緒に詰めるのは、
「真心」であって、決して「下心」ではないのです。
和菓子には
まごころが
よく似合います。
(写真は)
ニュースとは正反対に
すっきりと青く晴れ渡る今朝の空。
西の空には美しい有明の月が。
何か言い忘れたかのように
朝の空に残るひっそり下弦の月。
風流だわぁ。

