ゼロ記念日

明けない夜はないし、

終わらない冬はない。

3月28日、昨日午後、札幌は積雪ゼロに。

うふふ、春が来た。

札幌のこの冬の累積降雪量は428cm。

道外の人はひょえ~っ、4m超えの雪~と驚くかもしれませんが、

札幌市民感覚としては、いつもの年より少なかったような印象。

そうなのです、428cmは実は平年の75%、

本当に雪が少ない冬だったのですね~。

このまま積雪がなければ、

平年より6日も早い「根雪の最終日」となりそうです。

うふふのふ、今年の春は出足が早い。

「積雪ゼロ」を記念して、

昨日のお茶時間の主役は「桜餅」。

うららかな春の陽に誘われて、

実にタイミング良く夫が買ってきました。グッジョブ。

しかも北海道では珍しい小麦粉生地の桜餅。

薄く延ばして焼いた皮で漉し餡をはさんだタイプ。

いわゆる「長命寺」系の桜餅であります。

お正月の雑煮や濃いめの蕎麦やうどんなど

どちらかと言えば関東風の食文化が根づく北海道ですが、

春の桜餅だけは、なぜか関西で主流の道明寺生地が一般的。

100%道産子の私も幼い頃から桜餅=もち米つぶつぶ、でありました。

東京の学生街の甘味屋さんの店先で

ピンク色のクレープのような「それ」が「桜餅」だと知った時、

軽いカルチャーショックを受けたものです(笑)。

どうやら日本海航路の北前船によって、

関西の菓子職人が道明寺桜餅を伝えたのが由来とか。

順々に北上する桜前線と違って、

ひょいと江戸を飛び越えた「桜餅前線」の旅、ちょっと面白い現象。

ま、とにもかくにも「積雪ゼロ」記念日、

桜餅界の2トップ、関東代表の長命寺桜餅をいただきましょう。

まず、見た目がすっきり美しい。

はんなりした道明寺系とは対照的な粋なフォルム。

桜色の生地がくるりとためらいなく薄墨色の漉し餡をくるんでいる。

長命寺桜餅、その佇まいには江戸の潔さと勢いを感じる。

ならば、皮ごと、一気にパクリといただきましょう。

う~ん、薄い皮と桜の葉っぱと漉し餡が三位一体となって春を奏でる。

そして同時に鼻腔に花開く桜の香りが芳しい。

積雪ゼロのお茶時間。江戸経由で春が来た。

長い冬が明けた喜び。

今度は北前船経由で春を味わおう。

「道明寺vs長命寺」、

美味しい桜餅対決は永遠にドロー、であります(笑)。

どっちも、大好き♪

(写真は)

すっきり粋な佇まい。

江戸代表、長命寺桜餅。

ちなみに鶯餅は店先の最後の一個だったとか(笑)。

積雪ゼロの日、鶯も大モテだったのね~。

桜に鶯。忙しい春がやってきた。