甘い豆の時代
甘いパリ・コレが大成功。
洋菓子の本場を舞台に
和菓子の代表、日本の羊羹が堂々デビュー。
YOKANが世界共通語になる日も近い。
甘い豆の魅力に世界が気づき始めた。
「パリでも好評 標津羊羹」。
夕刊の片隅に載っていた小さな見出しを
和菓子を愛する野宮センサーは見逃さなかった。
3月中旬にパリで開催された「羊羹コレクション」に
道内から唯一、標津羊羹が出店、好評、
「海外需要があると分かったのが大きな収穫」と
副社長さんのコメントなどが紹介されていました。
何?羊羹コレクション?それもパリで?
早速ネット検索してみると・・・確かに確かに。
フランスはパリ、マレ地区のギャラリーで
日本を代表する全国11の和菓子店などが主催する
「YOKAN COLLECTION in PARIS」が
3月17日から20日にかけて開催され、
予想を大幅に上回るお客さんが押し寄せ、大盛況、
パリっ子たちに「羊羹」の魅力を大いに印象つけたとのこと。
いいぞいいぞ、いよいよ「YOKAN」に時代到来か。
個性的なショップや最先端のギャラリーが点在する
高感度なマレ地区にしつらえられた会場では
小さくカットされ黒いお盆に美しく盛られた、
さまざまな試食用の羊羹がふるまわれたほか、
羊羹や和菓子の歴史をはじめ、道具や材料の展示、
熟練の職人さんによる上和生菓子の実演など、
日本が誇る羊羹、和菓子の魅力を多角的にアピール。
羊羹とパリっ子の距離は確実に縮まったようです。
「豆は塩辛く味つけるもの」。
もともとフランスでは豆はスープや煮込みに使う素材であり、
砂糖で甘くした豆には馴染みがありませんでした。
というか、甘い豆にはかなりの抵抗があったのが事実。
実際、「虎屋」が35年前にパリに進出した当時は
羊羹を見て「黒いせっけんか?」と言われたほどで、
パリ店のお客は7割が日本人観光客でしたが、
現在では7割がフランス人とすっかり逆転しているそうです。
食に敏感なパリっ子は既に羊羹の魅力に気づいている。
ワインや野菜もオーガニックが人気を集め、
美食の都パりでも人々の関心は自然志向へ向かう昨今、
「YOKAN」は実にタイムリーなスイーツでもあります。
材料は豆と砂糖と寒天、だけ。
脂やよけいな添加物など一切なしのナチュラルスイーツ。
砂糖の量が気になるかもしれませんが、
しっかり甘いので、ほんの少しの量で満足感が得られます。
総合的に見ると、とっても健康的なデザートであります。
東京の青柳生家、長野の小布施堂、小城の村岡総本舗、
成田の米屋、そして北海道の標津羊羹本舗などなど
今回の羊羹コレクションに参加したのは
甘党好きなら誰もが垂涎の羊羹の名店ばかり。
豆と砂糖と寒天だけというシンプルな材料なのに、
たとえば、佐賀の小城羊羹と北海道の標津羊羹、
食べ比べてみれば、その食感、味わい、風味、舌触りなどなど、
まるでワインのようにそれぞれの個性がそっと際立つのが凄い。
ワインにうるさいフランス人の敏感な舌は
きっと羊羹のテイスティングにも活かされることでしょう。
しかも少量でエネルギーを補給でき、
長期保存も可能、崩れないから持ち運びにも便利、
羊羹の属性はチョコレートのそれとも共通しています。
ショコラと同じように、世界中の甘党が羊羹に夢中になる日も
そう遠くないかも、しれない。
折しも今年2016年は「国際マメ年」。
甘い豆の時代、大いに期待しちゃいましょう。ふふっ。
(写真は)
完全に雪解け。
ご近所の花壇に春一番。
小さな黄色いお花がそっと開花宣言。
地上3cmの確かな春。

