サッカー・ダディ
土曜日のスタジアム。
ちょっとイイ光景に遭遇。
サッカーと家族を愛するその姿に敬意をこめて
「サッカー・ダディ」と呼びたい。
昨日のコンサドーレ札幌は今季初のナイター、
ホーム札幌ドームにファジアーノ岡山を迎えた試合は
週末の土曜日、19時キックオフということで家族連れの姿も目立ちました。
私たち夫婦の前にもパパとママと男の子3人のファミリーが。
通路側にパパが陣取り、その隣に1歳くらいの男の子、ママ、
そして3歳、5歳くらいのお兄ちゃん2人が横一列に仲良く並んでいました。
家族5人でサッカー観戦って、素敵な週末の過ごし方ですね~。
試合開始前、後ろの席から微笑ましく眺める一方で、
だがしかし、1歳、3歳、5歳の男の子揃い踏みって・・・、
我が息子の幼少期が蘇り、ふと一瞬、不安がよぎる(笑)。
これくらいの男の子が椅子にじっと座っていられるわけがない、はず、
と、思いましたが、すみません、目の前の小さな背中はエラかった。
双眼鏡でピッチを覗いてみたり、ちょっと身を乗り出したりと
ワクワク感は伝わってくるものの、きちんと自分の席に収まっています。
まあ、なんてお利口さんなのかしら。
「ねぇねぇ、トイレ、トイレは大丈夫?」
緑のピッチで選手の公式練習が続くなか、
通路側のパパがお兄ちゃん2人に声をかけました。
スタジアムの雰囲気にやや昂奮気味の2人はその問いかけに
「うん、大丈夫、後で行くから」的なことを答えたのですが、
優しそうなパパは柔らかい声と表情はそのままで、しかし決然とこう言った。
「あのね、今のうちに行っておいてほしんだよね。
試合が始まってから、動いてほしくないんだよね。
だから、トイレ、本当に大丈夫?」。
素晴らしい。
私がJリーグチェアマンだったら、
「輝け!サッカー・ダディ日本一」に表彰したいくらいだ。
子供にサッカーの面白さを体験させる一方で
きちんと観戦マナーをわかりやすく教える姿に感動した。
ホイッスルが鳴ったら、キミたちも試合に集中しようね。
なぜならお客さんみんな、サッカーを観たくて集まっているんだから。
一生懸命、試合を観て、応援しようね。
小さな頃にパパからきちんと教わった彼らは
きっと素敵なサッカーファンに成長することでしょう。
正直、試合そっちのけでお喋りに夢中のおばちゃんファンも
たまにいたりして、辟易することもなくもないので、
優しく毅然と大人の観戦マナーを子供に伝えるパパの姿に
いたく感激したのであります。
アメリカで子供にサッカーを習わせる教育熱心な
アッパーミドルの母親たちは「サッカー・マム」と呼ばれ、
その言葉には「教育ママ」的なニュアンスもこめられたりしますが、
昨夜の札幌ドームのパパは
表彰したいほどの素敵な「サッカー・ダディ」だった。
生きた教育って、ああいうことだよね。
サッカー・ダディに
素敵なこと、教わりました。
おかげで、試合も勝っちゃったもんね。
気分のいい日曜日の朝。
(写真は)
サッカーの試合前、
フィッシュサンドをビールで流し込む。
人生で2番目くらいに素敵な夕食、かも(笑)。
サッカーとサンドイッチとビール、
幸福の三位一体だ。

