河岸の教え

真新しいスーツ姿の新人さんたち、

入社式から2週目の月曜日。

職場にも慣れましたか?

で、名刺は何枚減りましたか?

何気なくテレビを眺めていて、

時々、はっとするような「名言」を聞くことがあります。

それもいかにもなドキュメンタリーではなく意外な番組から。

先日、感動したのはテレビ東京の「アド街っく天国」日本橋編。

新社殿ができたばかりの水天宮界隈が舞台で

老舗の天婦羅屋さんやうなぎ屋さん、

そして一件のお寿司屋さんが紹介されました。

創業は1887年(明治20年)、

日本橋蛎殻町に店を構えるまさに老舗のお寿司屋さん。

ですが、店構えはいたって親しみやすい町のお寿司屋さん風。

掃除が行き届いた清々しい店内に一歩入ると、

「へい、いらっしゃいっ!」。

白木のカウンターの向こうから威勢のいい掛け声とともに

パリッと清潔な真っ白い上着に身を包んだ板前さんたちが

お客を気持ちよく迎えてくれる。

粋な江戸っ子に長く愛されているわけが一瞬でわかります。

板場の真ん中で白い上っ張りにきちんとネクタイを締めて

お客を迎える大将の年輪を重ねた笑顔が素敵。

その匠の技を学ぼうと全国から職人さんたちが集まるこのお店、

大将は早朝の買い出しにも若手を連れていきます。

とはいっても築地の市場についたら、別行動。

まだ顔つきも初々しい若手クンですが、

目利きの魚屋さんを相手に一生懸命仕入れに励みます。

責任重大だよね~。

プレッシャーと責任を感じながら仕入れする若手もエライけど、

大事な仕事の一部を信頼して任せる大将も凄い。

そして一生懸命に築地で魚を吟味する若手クンの口から

その「名言」が明かされた。

大将が彼にいつも言っているその言葉とは

「魚を買うんじゃない、顔を売ってこい」。

くぅ~!カッコいい~!

ただ魚を買ってくるのが仕事じゃない。

魚の目利きたちに真摯に向き合い、教えを請うてこい。

魚を見分けたかったら、まず自分の顔を売ってこい。

これはどんな職種にも通じる仕事の極意だ。

まずは誠実に相手に向きあい、信用を重ねること。

誠実なコミュケーションがあって初めて商売が成立する。

何でもメールで済ませられる現代だからこそ、

胸に響く大将の名言。

入社式、研修、お得意様へのあいさつ回り。

新人社員は緊張の連続の春だと思いますが、

真新しい名刺が減った分だけ、

フレッシュな顔を売ってきたわけで。

河岸の教えが新人を育ててくれる。

いっぱいいっぱい顔を売りましょう!

(写真は)

昨日の日曜日。

コンサドーレの勝利とマスターズ松山選手活躍で嬉しくなった夫が

スポーツ新聞買いにいったついでに

ご近所の「円麦」で焼きたてパンを買ってきた。

クロワッサン&フレンチトースト&特製あんぱん。

朝食済ませていたのに、焼きたての香りに誘惑されちゃった。

カロリーを忘れた朝(笑)。