瓦とお城
瓦屋根が続く優しい風景が、
勇壮な天守閣を戴く美しいお城が、
変わり果てた姿になってしまいました。
大地のエネルギーのすさまじさに
おののくばかりの週末です。
九州を襲った大きな地震。
熊本・大分では今も余震が続いています。
被害は甚大、多くの命が失われ、
今も行方不明の方々の捜索が行われています。
身元が判明した犠牲者の多くはご高齢の方々でした。
築年数の経った瓦屋根の自宅で被害にあったケースが多く、
周りに迷惑をかけるからと避難所に行くのをためらったのではと、
ご近所の人が推し量る証言が朝刊に載っていました。
余りの痛ましさに言葉を失います。
北海道で生まれ育った私は
道外を旅して目にする伝統的な瓦屋根の風景が大好き。
冬が厳しい北海道、、昔はトタン屋根がほとんどで、
子供の頃から瓦屋根のお家などまず見ることがありませんでした。
昔話に出てくるような情緒的な風景が道産子の憧れでもあったのに、
今回の活断層が引き起こした直下型地震では
こうした日本家屋の伝統的な構造が
大きな被害につながったとも考えられるそうです。
地震工学の専門家の話によると、
九州など西日本の家屋は台風対策のため、壁が少ないそうです。
屋根は板の上に土を載せ、瓦を葺く工法が一般的で
さらに伝統的な木造家屋では金具も使わないこともあるとか。
屋根が重く、壁が少なく、金具も使わない家は地震に弱い構造。
今回のような大きな揺れに耐えられず、
多くの古い伝統家屋が倒壊してしまったということです。
幾度もの台風や暑い夏から人々を守ってきた瓦屋根。
雨の日も風の日もしのいできたけれど、
足元の地面から10km真下の断層の動きには
ひとたまりもなかった。痛ましい。
美しい熊本城の天守閣の瓦もほとんど崩れ落ちてしまいました。
何でも大きな衝撃を受けた際に城本体を守るために
重い瓦は落下する構造になっているという説もあるようですが、
むき出しになった天守閣の映像はやっぱり見ていて辛い。
瓦とお城。
北海道生まれには憧れの風景ですが、
命を守るための耐震化が何より大事なんですね。
現地では余震が続くなか、必死の捜索活動が続き、
多くの人々が避難生活を強いられ、不安な時間を過ごしています。
遠い北海道から心からのお見舞いを・・・。
(写真は)
北海道の春告げ魚「鰊」。
久しぶりに塩焼きでいただきました。
西日本では「鰆」、兵庫では「イカナゴ」、
伊豆あたりは「ハマトビウオ」などなど、
日本にはたくさんのご当地春告げ魚が。
九州の春告げ魚は何だろう。
いつか旅して聞いてみよう

