イカ・ロード
6月は雨でスタート。
札幌は昨日から冷たい雨が降り続き、
少し遅れたリラ冷えになっています。
肌寒いけれど、
雨に濡れた新緑もまた鮮やか。
そうだ、今日から6月だ。
家中のカレンダーを一枚、また一枚とめくり、
万物潤う水無月の到来を実感します。
沖縄の美しい風景を集めた美ら島カレンダーの6月は
青い海と白い砂浜のコントラストが目にも眩しい伊良部島のビーチ。
ああ、そうそう、本当に美しかったわよねぇ、渡口の浜。
梅雨明けが待ち遠しい南国の水無月。
そして北国の海はイカの季節。
例年6月1日には道南海域のスルメイカ漁が解禁。
ぴかぴか新鮮なイカがご近所スーパーにお目見えするのが待ち遠しい。
そういえば、先日、海外出張に旅立つ夫のプチ壮行晩酌のため、
好物のイカを買おうとしたら、山形産、でしたもんね~。
そうかそうか、函館漁火はまだ解禁前だったからか。
でも山形産のスルメイカも美味でしたよ。
道産子にはイカ=函館、道南、のイメージがありますが、
スルメイカ(マイカ)は日本周辺の海に生息、
東シナ海から西日本海付近で季節ごとに産卵、発生しています。
9月~12月の秋生まれの群れは対馬海流に乗って日本海を、
12月~3月の冬生まれ群は黒潮に乗って太平洋をそれぞれ北上、
で、秋生まれは6月初旬頃に松前沖から津軽海峡に、
冬生まれは6月下旬頃から恵山沖の津軽海峡に来遊。
つまり、函館近海は両ルートが交わる絶好の漁場なんですね。
函館のイガ~が有名なわけだ。
ということは、この間の山形産のスルメイカは
函館を目指す途中で水揚げされた秋生まれのイカちゃんてことか。
百万ドルの夜景も見ずに我が家のおかずになっちゃったか。ごめんね。
で、道南のスルメイカは森町のソウルフード「イカ飯」を生み出し、
昔から森町の運動会の花形メニューでしたが、今は姿を消しつつあると
今朝の北海道新聞の特集記事にありました。
原因は噴火湾で獲れるイカが激減したため。
夏場の水温上昇でイカの回遊ルートが変わったらしい。
10年前は定置網ひとつで1日300トンかかったイカが
今は森漁協全体で年間300トン獲れれば良い方とか。
夏の穏やかな噴火湾までやってくるイカが減っているのね。
海はいつも広く、青く、表面上は変わりなく見えるけど、
日本人の食卓におなじみだったイカの回遊ルート、
イカ・ロードも昔とは変化しているらしい。
スーパーでいつでも手に入るなんて、
人間の勝手な思いあがり、なのかもしれません、ね。
鮮魚コーナーで出会う近海ものの魚たち。
パックに張られた原産地シールは貴重な情報源。
彼らの旅のルートを想像し、自然の変化を察知し、
地球のご機嫌に敏感でいなければ。
イカ・ロードに物思う水無月。
(写真は)
秋に生まれ、日本海を北上中の
山形産のスルメイカ。
型は小さい分、身は柔らかく、甘み十分。
北海道産のアスパラとキノコと一緒に
さっとカレー醤油味でソテーしてみました。
すこやかな地球の恵みに感謝。

