甘いモルカヘテ

手の中のちいさな器が

情熱の国の歴史と文化を

そっと教えてくれる。

やっぱ、可愛い!メキシコの陶器。

昨夜、海外出張中だった夫が無事帰国。

今回の行先はナイアガラ&カリブ海クルーズ。

出航地マイアミではヘミングウェイのお家も訪問、

ご本人は残念ながらご不在でしたが(笑)、

大作家が飼っていた猫の子孫がちゃんとお留守番をしていたそうです。

そして可愛いお土産も忘れず買ってきてくれました。

仕事の旅なのに、よく躾けられた夫だこと。うふふ。

「うわぁ、やっぱ可愛い!メキシコ陶器、大好き!」。

カリブ海クルーズの最後の寄港地、

メキシコ最大の島コズメルのショップで見つけたそうです。

華やかで細かな絵付け、凹凸のある独特の模様、

メキシコを代表するタラベラ焼きの器です。

去年のメキシコ出張に続き、再びゲット。

太陽輝く情熱の国の陶器は心がぱっと華やぎます。

メキシコ古来の焼き物とスペイン、アンダルシアのムスリム文化、

イタリア、中国などの文化が融合して生まれたタラベラ焼き。

今回、我が家にやってきたのはやや浅めの小ぶりのボウル。

ディップソースなど入れるのにちょうどいいですねぇ~。

食卓のアクセントになりそうです。

ん?何気に裏返してみると底の部分には小さな足が三つ。

いじらしい三つ足つきのフォルムがなんともキュート。

さらに底のラベルには

「DULCERO MOLCAJETE」なる表記が。

う~む、スペイン語は第二外国語でも取ってなかったしなぁ、

さっぱりわからんが、何とかスマホで色々検索してみると・・・、

どうやら「DULCERO」はお菓子、甘党などの意味があり、

続く「MOLCAJETE(モルカヘテ)」は

メキシコで古くから使われてきた石臼のことらしい。

・・・お菓子の石臼・・・?

なんでも「モルカヘテ」とは

メキシコの火山石で作られた伝統的石臼で

マヤ・アステカ時代から使われてきたそうです。

唐辛子やタマネギなどをこのモルカヘテに入れてすり潰し、

サルサソースなどを作るのに使われている、とな。

あ、わかった!メキシコ料理専門店などでたまにみかける、

あの黒っぽいゴツゴツした小さな石臼のことねぇ。

そういえば、映画「ショコラ」でもマヤにルーツを持つ主人公が

大きな石臼でカカオをゴリゴリすり潰していましたっけ。

あれも「モルカヘテ」の親分みたいなものねぇ。

素朴で武骨な火山石でできた昔ながらの「モルカヘテ」は

しっかりした三本の脚で支えられています。

この伝統的なフォルムを活かして

華やかなタラベラ焼で技法で作られたのが、

我が家にやってきた可愛い「モルカヘテ」ちゃん。

なるほど、三つ足石臼風のキュートな器には

チョコやキャンディ、ナッツなどもお似合い。

直訳「お菓子の石臼」の謎も氷解いたしました。

これからの季節、水羊羹など和菓子などを入れても

ちょっと意外にお洒落かもしれません。

うふふ、甘いモルカヘテ、

これからよろしくね♪

(写真は)

ね?底の小さな三本脚がキュート。

「モルカヘテ」を模したタラベラ焼き。

色遣いがカラフルで鮮やか。

しっかししているけど重たくない。

チョコを入れようか、甘納豆もいいな。

メキシコの甘いモルカヘテ。