七色を超える青
青って単色じゃなかったんだ。
刻一刻と美しく変化する海の色。
七色を超える青をはじめて見た。
ミシュラン三つ星の絶景。
川平湾のブルーにひれ伏す。
夏の沖縄旅、旅の前半は石垣島ステイ。
西表島・由布島・小浜島・竹富島の八重山4島クルーズの翌日、
三日目はメインアイランド石垣島を1周するドライブ。
レンタカーは朝早くホテルを出発、八重山伝統のミンサー織りを愛で、
世界有数のサンゴ礁を有する白保海岸を散策、
亜熱帯の森の中の工房で島の手仕事に触れ、
眺めのいいそば屋さんで手打ち麺の絶品八重山そばで極楽ランチ、
午後一番は石垣島随一の超絶景ポイント川平湾へ。
「七色に輝く海」と評される川平湾。
島の北西部に位置する天然の湾は抜群の透明度を誇り、
その美しい海の色は「カビラブルー」と呼ばれています。
2013年にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンが三つ星に格付け、
白い砂浜、緑から青へ移り変わる海のグラデーションを求めて、
世界中から人々が訪れるヴュー・ポイント。
八重山そばで満腹のおなかを抱えて、やってきました、川平湾。
うわぁ、すっごい人、すっごい車。
湾の手前にある駐車場は満車、
ずらりと並ぶお店の前にはアイス片手の観光客がわんさか。
夏休みのハイ・シーズン前だというのにこの人出。
大丈夫かな、車停められるかな・・・?
あらかじめ手配してあったグラスボートチケットを確認すると、
運良く、すぐ目の前にその会社のブースを発見。
カウンターの女性に「あの、車どうしましょ?」と聞くと
「ああ、大丈夫、ここ下がった海岸にも駐車場ありますから、
そこに停めて下さいね、で、グラスボート、すぐ乗ります?」
「あ、は、はい!」「じゃ、1時45分の乗船になりますねぇ」。
さすが三つ星景勝地、駐車場も完備、システマティックにさくさく。
確かに効率的に運用しないと夏休み中なんて大変だよね。
ほっと安心してレンタカーに乗り込み、海岸へと下りていく。
・・・と・・・・!
うっひゃあ~~~!!!
キ、キレイ~~~!!!
う、美し過ぎるぅ~!!!
何だ、この色は、「青」だけじゃ、言葉が足りないよぉ!
目の前にいきなり広がった「カビラブルー」にノックアウト。
息を呑む絶景とは、このことだ。
クラクラ感動しながら車を降り、白い砂浜に歩み出す。
真っ白な砂浜はさらさらと足に心地よく、
真昼の太陽から降り注ぐ日差しを受けて海の青が刻一刻と色を変える。
エメラルドグリーン、ターコイズブルー、マリンブルーにコバルトブルー・・・。
眼前の美し過ぎる青のグラデーションに色の名前が追いつかない。
一日のうちに七色に変わるという「カビラブルー」。
中でも特に美しいのが、午後、太陽が真上に来る満潮の時間帯。
太陽光線が真っ直ぐ海に降り注ぎ、最も鮮やかなブルーになるのです。
そう、まさに、今、この瞬間です。
あ~、事前に調べておいて良かった~。
はぁ~空腹を抱えながら、時間合わせてきて良かった~。
川平湾のあまりの美しさにヨロヨロ、砂浜を歩く旅人。
ふと気づけば何人かのお客さんがパラソルの下でのんびりと船待ち。
上の駐車場の混雑ぶりに相反して海岸に降りてくると意外に静か。
広い川平湾、お客さんたちもうまい具合に分散しているのでしょうか。
「はい、1時45分のお客様、こちらへどうぞ~」。
真っ黒に日焼けしたスタッフのお兄さんが白いグラスボートに案内してくれます。
さあ、今度は美しい川平湾の海の中を堪能いたしましょう。
船の底がアクリルガラス張りになったグラスボート。
酸素ボンベもウェットスーツも必要なし、ワンピ姿で海中散歩ができます。
世界有数の透明度を誇る川平湾を30分ほどクルーズ。
およそ260種類のサンゴが群生する美しい海の中が目の前に。
うひょ~、キレイ~、うわっ、すっげぇー、熱帯魚いっぱい。
同乗したお客さんたちから次々と歓声が聞こえます。
船の底をじっと見るなんて船酔いするかも・・・なんて心配は杞憂。
船に弱い私も最初から最後までわ~きゃ~連発(笑)。
カビラブルーは船酔いの特効薬(笑)。
「はい、こちらがブルーサンゴ、青く光ってますねぇ~。
食べるプランクトンによって色が変わるんですよ」。
川平湾を知り尽くした船長さんがわかりやすく解説しながら、
色とりどりのサンゴ礁や亜熱帯の魚たちの群れが見えるスポットへ
巧みに船を移動していきます。
「あっ!ニモだぁ!」
サンゴ礁の森の中をオレンジ色のお魚がかくれんぼ。
そう、ニモこと、カクレクマノミ、発見。
美しいカビラブルーの海の底まで透けて見える船旅は最高。
30分があっという間に経っていきます。
「さあ、そろそろ海岸方向へ戻っていきますね~」と
船長さんがグラスボートの向きを変え、走り始めたその瞬間、
視界をす~っと大きな生き物が横切っていきました。
「あっ!ウミガメだぁ~!!!」。
「えっ?ウミガメ見ました?ラッキーですねぇ~」と船長さんもびっくり。
本当ですね。
一日のうちで海のブルーが最も美しい時間帯を堪能、
オレンジ色のニモに、ウミガメにまで会えるなんて。
本当に、幸せ者です。
八重山の神様たちに心から感謝。
ありがとうございます。
美しい川平湾ですが、実は潮の流れがとても早く、
遊泳することはできません。だからこそ海は美しく保たれ、
サンゴ礁やお魚たちの自由自在な姿を見ることができるのでしょう。
朝日が昇り始める時間帯には空も海も浜も同じ青に染まると言います。
また満月の夜はぽっかりと月明かりが浮かび、
雨の日には雨粒の波紋が美しい文様のように水面に広がっていくという川平湾。
その日、その時間、そのお天気によって
七色以上に変化する美しい景色を見てみたい。
恵まれた自然環境でしか育たない黒蝶真珠が養殖され、
夕陽が美しい丘を望み、トロピカルフルーツが美味しい果樹園もすぐそばに。
古くからの伝統行事なども残る川平地域は
ガイドブックには載りきれない潜在的な魅力に満ちていました。
石垣島に泊まるなら、川平ステイも素敵かも、です。
世界が絶賛する七色以上の青い海。
カビラブルー。
人生で一度は見るべき、
特別な青であります。
(写真は)
川平湾の撮影スポット。
駐車場から川平観音堂の右奥にある展望台。
海と空と砂浜と亜熱帯の緑。
川平湾のポスターやガイドブックの写真などは
ほぼすべてここから撮影したものが使われています。
プロの写真家アングルでベストショットが必ず撮れる。
思い出の一枚は是非ここで。

