パラダイス書店

ああ・・・時よ止まれ。

このまま日がな一日、

本の森を探検していたい。

腕時計をはずして訪れたい楽園。

日本最南端の本屋さんにぞっこんの夏。

夏の沖縄旅2016リポート、旅の前半は石垣島ステイ。

西表島・由布島・小浜島・竹富島と八重山4島クルーズに

メインアイランド石垣島一周ドライブなど充実の旅日程で、

八重山諸島の豊かな自然、文化、食、人々、様々な出会いに感動、

あっという間に4日目、石垣滞在最終日となってしまいました。

夕方の飛行機で本島に移動するギリギリまで島時間を

楽しみ尽くそうとあちこちを訪ねる旅人。

朝から国の重要文化財「宮良殿内」を散策後、公設市場でお買い物、

一目惚れした八重山藍を自家栽培する「島藍農園」を訪ね、

島の人に愛される「来夏世」で昔ながらの八重山そばランチ、

デザートは愛らしい「ゆうくぬみ」の黒糖きなこぜんざいで涼をとる。、

ああ、離れがたい八重山よ、そんな旅人の思いをよそに、

刻々とレンタカー返却の時間が迫ってきます。

だがしかし、まだ小1時間の余裕がある。

迷わず向かうぞ、楽園書店!

「タウンパルやまだ 山田書店」。

石垣島で一番賑やかなユーグレナモールにある本屋さん。

初日夜の散歩で発見以来、気になって気になって仕方がなかったのです。

新刊、話題本、雑誌、児童書、CD、文房具も揃えた総合書店ですが、

何といっても日本一と言われる沖縄県産本の品揃えがはんぱない。

旅に出たら陶器探しとその土地の本屋めぐりが欠かせない旅人、

ああ、もう、沖縄好き、本好きにとって、ここは楽園、パラダイス。

豊かな沖縄県産本の森へ分け入る。

おおお~、どうしよう~、欲しい本だらけで困ってしまう。

沖縄の歴史本、古典書、民俗学本、ウチナーグチの本、

沖縄料理書に島野菜本、沖縄文学、民話、児童書、

数々の写真集に雑誌に・・・あああ、どうしよう、理性を失いそうだ。

「探さないで下さい・・」沖縄県産本の森でこのまま失踪したくなる(笑)。

沖縄旅では必ず本屋さんに寄るのを常としておりましたが、

大きな本島の書店を凌ぐこの品揃えに驚愕。

日本最南端の誇り高い本屋さんに敬服であります。

沖縄県産本はもちろん、海外で出版された沖縄本まで。

英語版の美しい写真集やガイドブックのページからは

「OKINAWA」に魅かれる世界の恋心が感じられます。

また八重山のさまざまな魅力を切り取ったポストカードの品揃えも圧巻。

わぁ~ん、時間を気にせず、ず~っとず~っとここで本選びしていたい、

が、時は無情、さあ、何冊か選びましょう。

ふえ~ん・・・どれもこれも欲しいよぉ。

おおお、「shimaai」&「島藍農園」オーナーの大濱さんのお祖母さま、

八重山ミンサー織りを復興した新絹枝さんについて書かれた本も発見。

むむむ・・・いささか分厚く、重いなぁ、どうしようかと迷っていたら、

別の棚のある本のタイトルにビビビっと来た。

「石垣島で台湾を歩く」(沖縄タイムス社刊)。

青い空とサトウキビ畑に「大同」と書かれたバス停の表紙写真、

「もうひとつの沖縄ガイド」「八重山発の地域教材」、

何ともそそられるサブタイトルではありませんか。

くるりとひっくり返した裏表紙には

豪快な豚の丸焼を囲むお祭りの様子や

畑を耕す水牛のモノクロ写真が載っています。

ふ~む・・・確かに台湾っぽい、石垣島の風景だわ・・・。

パラパラとめくると冒頭にあった東アジアの地図にまず驚いた。

石垣島を中心に同心円状に円を広げていくと、

石垣島から最も近い台湾の町まではわずか236km、

一方、石垣島と那覇の距離が411km。

近っ!ここ石垣島を起点にすると台湾の方がご近所なんだ。

へぇ~・・・パラパラとさらに頁をめくる・・・ん?

「ちょっき屋」???

何と午前中にお土産に買った「丸ちょっき」のお店。

公設市場2階の小さなお菓子屋さんが出ているではありませんか。

島の人に愛される巨大月餅風のお菓子の謎が

偶然出会った一冊の沖縄県産本で明らかになるのでした。

台湾プラス石垣の思いが詰まったお菓子物語、

そして、台湾と石垣とパイナップルと水牛のお話。

パラダイス書店の森で見つけたお話は

また明日詳しくご報告しましょう。

おっと、レンタカー返却の時間が迫ってきた。

「石垣島で台湾を歩く」とあと2冊をセレクト、

後ろ髪思いきり引かれながら県産本三冊を買い、

沖縄好き、本好きの楽園、山田書店を後にするのでした。

ふえ~ん、もっと、いたかったよぉ~(涙)。

(写真は)

日本最南端の充実本屋

石垣島の「山田書店」。

沖縄の活字文化、出版文化の情熱に感動。

出版不況なんてなんくるないさぁの気概を感じる。

旅の終わりに訪れるには時間が足りない、が、

旅の始まりに来ちゃうと他へ回れない(笑)。

なんて罪作りなパラダイス書店。