秘密のロースト

「秘密」。

そんな名前のお肉があったなんて。

誰にも内緒にしたいほどの・・・

夏の終わりの秘密のロースト。

本日は夏の沖縄旅2016リポートはちょっと休憩。

夏の終わりのお別れパーティーのお話を。

八重山諸島から本島編へとご報告を続けている間、

北海道にも本格的な夏が訪れ、熱いリオ五輪が開催され、

大学のラグビーの大会で優勝、見事金メダルを獲得した息子が

遅い帰省で我が家に帰ってきました。

艶々と真っ黒に日焼けした体は照り焼きチキンのよう(笑)。

家族の平均年齢もぐっと下がり、

なんとなくこちらも若々しい気分になったりします。

が、久しぶりの実家ステイもそこそこに

あっという間にラグビー部の友人達と北海道旅行へ旅立ち、

台風上陸中にもめげず、ジンギスカンに豚丼、ラーメン、

スープカレーに回転寿司三昧と、ガタイ命のラガーマン、

ひたすら北海道をたべまくり、大満足の旅だったようです。

で、やっと実家に戻ってきたかと思ったら、早くも帰省はおしまい、

本日またまた遠い街へ旅立ちということで、

昨日、お別れパーティーとなったのでした。

夏の終わりのサヨナラパーティー。

メインは、正真正銘の「イベリコ豚」であります。

私の大学時代の友人がお中元に送ってきてくれた逸品。

冷凍状態でスペインから直送されてきたイベリコ豚の塊、

何やらスペイン語で色々表記されているなかに

「Secreto」なる単語を発見。

実はこれが超レアな希少部位を表わすキーワード。

イベリコ豚の中でも600グラムほどしかとれない希少な高級部位で

職人たちがあまりの美味しさに内緒で家に持って帰り、食べていたことから

「secreto(セクレト)」=「秘密」と名前がついているほど、

めっちゃ美味しい部位なんだそうです。

若いラガーマンが参戦、ぐっと平均年齢が下がった食卓、

夏の終わりのサヨナラパーティーのメインは

「秘密」に決まり、です。

帰ってきた息子と行ったおなじみのご近所スペインバルで

オーナーシェフから「超お宝イベリコ」の料理法を伝授、いざクッキング。

師曰く「お肉が主役」、余計なハーブも使わず、シンプルに料理すべし。

おおお・・・キミは薔薇より美しい・・・。

冷凍状態から丁寧に解凍した「セクレト」、そのヴィジュアルに驚く。

ローズ色の赤身に真珠色の脂身が美しいマーブル模様を描いている。

日本では「腕のふけ」と呼ばれるいわば大トロカルビの部位、

なんだか、調理する手も震えてきそう。

イベリコ豚には本来は岩塩なのでしょうが、

我が家秘蔵のマース(沖縄の塩)コレクションの中から

神の島、久高島の特別なお塩「くがにまあす」をセレクト。

旧正月に汲み上げた海水で焚きあげたお塩を

ちょっと強めに満遍なくすりこみ、黒胡椒をガリリと効かせて

まずはオリーブオイルをしいたフライパンで焼き、

表面に美味しそうな焦げ目をつけていきます。

じゅわぁ~・・・おおお・・・この時点で超旨そう。

ものすごく香ばしく、豊かな香りがキッチン中に漂う。

両面がいい感じに焼けたら、オーブン皿に移し、

美味しい脂が残ったフライパンで皮つきじゃがいもをさっとソテー、

お肉の周りに添えて、高温のオーブンで10分ほど。

そ~っとオーブンの窓から覗くと・・・

あああ・・・お肉天国の風景がそこにあった。

じゅわわわわぁぁぁぁぁ・・・・・

あああ・・・肉汁が・・・脂が・・・したたり落ちる・・・。

完璧な状態で焼き上がった極上イベリコ豚「秘密のロースト」。

食べやすく切りわけて、こんがり焼けたじゃがいもを添えて

やちむんの日月模様の大皿プレートにどんと盛りつけます。

さあ、熱いうちに召し上がれ~。

ほのかな薔薇色に染まった赤身。

真珠色の脂身は美しく透き通り、お口の中で溶ける。

う・・・うんまぁ~~~い。

食卓の全員が身悶えた。

そして次の瞬間、「あ、森の香りがする」。

濃厚な旨さの後で鼻腔を森の匂いが駆け抜けていく。

スペイン、イべリアの豊かな森の中でのびのびと

どんぐりなどを食べて育ったイベリコ豚ならではの極上の香り。

真に美味しいお肉は育った豊かな環境を

食べる側の五感に訴えてくる。

オレイン酸をたっぷり含んだセクレトは

森の匂いをたっぷり含んだ極上の旨さ。

お肉職人が秘密にこっそり持ち帰りたいはずだ。

若いラガーマン参戦の食卓、気持ちよくお皿が空になっていく。

こちらもつられてお肉をわしわし、わしわし。

ああ、お腹いっぱい、ごちそうさまでした。

「秘密のロースト」を囲んで楽しくお喋り、笑い、

夏の終わりのパーティーも無事終了。

明けて、今朝、息子はまた遠くの街へ戻ります。

しばし、我が家の食卓からがっつりお肉も遠ざることになりますね。

夏の終わりは、いつも、ちょっと淋しいもの。

今度は冬の食卓で家族みんな揃いましょう。

森の香りの秘密のローストと一緒に

今年の夏も終わろうとしています。

明日からまた沖縄旅リポート再開しますね~。

(写真は)

熱々のオーブン内部を

決死で撮影(笑)。

ねぇ~、美味しそうでしょ?

いやほんと、美味しかった。

イベリコ豚超希少部位「セクレト」。

秘密のロースト、です。