地球のごちそう
4か月の長期出張。
出張先の宇宙から無事帰還。
いまいちばん食べたい物はラーメン。
出張帰りはラーメンでほっ、なのね。
宇宙がぐんと身近に感じる。
おかえりなさい、大西さん。
国際宇宙ステーションに4カ月滞在した宇宙飛行士の大西卓哉さんが
昨日、ロシアのソユーズ宇宙船に乗って、地球に帰還しました。
着陸したのは中央アジアのカザフスタンの草原地帯。
機体のハッチから元気な姿を見せ、草原の椅子に座った大西さん、
報道陣から食べたい物を聞かれ、「ラーメンが食べたい」と
大好物を迷わず答えました。
ふふ、日本のラーメンは地球を代表するグルメなのだ。
しかし、好物のラーメンもさることながら、
地球に帰還した大西さんがまっさきに美味しいと思ったものは「空気」。
「空気がおいしい」。
スタッフから外へと運び出され、開口一番に語ったコメントです。
そうだ、地球にずっと住んでいるとあるのが当たり前の空気、
呼吸するたびにいちいち味わうことなんてしないけど、
そうだ、地球で一番のごちそうは「空気」なのだ。
その美味しさに鈍感になっているなぁ。
大西さんの言葉にはっとしました。
はっとした言葉が、もう一つ。4か月ぶりの地球に
「(腕に着けた)小さなタイマーすらも重く感じる」。
そうだ、重力だ。地球には「重さ」がある。
小さなタイマーも宇宙服もヘルメットもみんな重さがある。
一歩一歩大地を踏みしめる感覚も重さがあればこそ。
毎朝、毎朝、体重計に乗るたびに恨めしく思う「重さ」は
愛すべき地球に住んでいればこその、ありがたい実感なのだ。
そう考えれば、なかなか減らない体重計の数字も
なんだかいとおしく思えてくるというもの(笑)。
きんと冷えた晩秋の空気も
いささか増えた己の体重も
美しく愛しい故郷、地球に住んでいればこそ。
空気、水、重さ。当たり前と思っていたすべてに感謝。
どんな小さな命にも重さがある。
地球に住むすべてが愛おしくなる朝。
さあ、今週も元気にスタートしよう。
(写真は)
鉛色の晩秋の空さえもいとおしい。
もうすぐ冷たい氷雨が降りそうだ。
空気と水と重さがあるからお天気も変わる。
今日の空だって一期一会。
地球のごちそうだ。



