解放と節制

美しいドレス姿。

リボンやフリルから

活動的な直線ラインへ。

解放と節制。

ファッションの歴史に学ぶ。

観るたびに心奪われる美しい衣装。

大人気海外ドラマ「ダウントンアビー~華麗なる英国貴族の館」。

サブタイトルが物語る通り20世紀前半の英国貴族社会を描いたドラマは

現在NHKでシーズン5が放送中。

貴族や使用人たちが繰り広げる厚みのある人間群像劇が秀逸ですが、

毎週うっとりするのがその華麗なファッションであります。数々の賞に輝き、

有名ブランドのコレクションにも影響を与えている、ダウントン・スタイル。

お洒落心がとっても刺激されます。

ドラマの舞台となるのは1910年から1920年代。

ファッションの潮流が「アール・ヌーヴォー」から「アール・デコ」へと移り

女性のドレスがドラマティックに激変する時代にあたります。

コルセットでウェストを絞り上げ、曲線美を強調したデザインから

すとんとした直線的なシルエットへ変わっていくのです。

息苦しい窮屈なコルセットから解放され、

活動的なドレスを身にまとうようになった女性たち、

その生き方にも変化の兆しが見えてくるのでした。

それまではリボンやフリルなどで飾られていたドレスも

スパンコールや刺繍などすっきりした装飾へと変わり、

合わせるアクセサリーも従来のリッチな金銀、パールよりも

ドレスと同色系のガラス素材のロングネックレスなどが

好まれるようになっていくのです。

キラキラお姫様系からハンサムウーマン系への脱皮は

ファッション史の中でも劇的に変化を遂げた時代と言えます。

シルエット、配色、アクセサリーや小物使い、どれも素敵で

現代のファッションへのヒントが満載。

特に圧倒的に素敵なのが長女のメアリー。

賢くプライドが高く、頑固だけど先進的な彼女のファッションは

普段着から乗馬服、旅行着、ディナーの正装まで一見の価値あり。

で、素晴らしいのが、そのドレスだけではありません。

コルセットなしでアールデコデザインのドレスを着こなすスレンダーなボディ。

装飾を抑えたデザインだけに肉体の美しさがより際立つのです。

後ろが大きく開いたドレスから覗く背中、その肩甲骨の美しさといったら。

天使の羽根とはまさにこのことねぇ~と感動するほど。

その華奢な肩甲骨はどんなゴージャスな宝石よりも美しい。

毎晩のように豪華な晩餐を召しあがっているのに、

いったいどうやってあのスリムなボディをキープしているのか。

英国貴族の七不思議のひとつであります(笑)。

多分、優雅にフォークを動かし、ウィットに富んだ会話を交わしながらも

実はそれほど多くを口に運んでいないのに違いない。

そういえばドラマの中で彼女が給仕をそっと断る仕草、結構見かける。

決して漫然と料理を勧められるまま食べてはいない。

貴族のレディーは「頭」で食べている。

窮屈なコルセットから解放されたからこそ、節制を怠らない。

ふ~むダウントン式ダイエット、宴会時の参考にしよう(笑)。

解放と節制。

ドラマを観てファッションの歴史に学ぶ。

らくちんなゴムウェストに甘やかされてはいけないってことね(笑)。

かしこまりました、メアリー様。

ああ、お正月太り解消せねば・・・(泣)。

(写真は)

ゴボウときのこたっぷりのキンピラ。

お正月食材を使い切るお惣菜シリーズ。

食物繊維もいっぱい。

ダイエットにもなるかしら(笑)。