小さな痛み

毎年、心がちょっと痛む。

小さなお豆で厄を払う。

無邪気なかけ声とも

豆をぶつけれる鬼さん、

ちょっと可哀そう・・・。

今日は節分。

鬼はぁ~外!、福はぁ~内!

日本全国、あちらこちらで豆まきが行われます。

昔からの楽しい伝統行事ではありますが、

子供のころから、この季節、心のどこかがちくりと痛んだものだ。

いつも一方的に豆をぶつけられる鬼さん、

ちょっと可哀そうではなかろうか。

心優しい鬼だっているのに。

童話「泣いた赤鬼」。

人間と仲良くしたい赤鬼のために青鬼はわざと村で暴れ、

懲らしめた赤鬼は村の英雄になり、青鬼はひっそり姿を消す。

「ドコマデモ キミノ トモダチ」との別れの手紙を置いて。

どっちの鬼も、切なすぎる。悲し過ぎる結末。

そんな鬼に節分だからといって毎年豆をぶつけるのもなぁ・・・。

赤鬼も青鬼もみんな仲良くしたかっただけなのに。

どうして、うまく、いかないんだろう。

今朝の北海道新聞「卓上四季」がこの童話を取り上げていて、

ふと、幼いころの思いが蘇ってきたのでした。

卓上四季氏も「この作品は鬼たちがどうすれば良かったか、

『正解』がない」と書いています。そうなんです。

赤鬼が我がままだったのか、いや青鬼の自己犠牲か。

じゃあ、どうすりゃ良かったの?

人はどうあるべきか、深い命題を突きつける童話、

大人になった今も、答えが見つからない。

なのに、豆はぶつけられないよなぁ~。

とためらっていたら、どこからから救いのかけ声が。

「福は内、鬼は内」。日本全国には地域によって

鬼に優しい(笑)豆まきの口上が存在するようです。

主に鬼を祀っている寺社などではこのタイプの口上が多いようで、

節分前日に鬼迎えの神事を行ってから節分会をしたり、

中には「福は内、鬼も内」と口上、全国から追われた鬼を迎い入れ、

仏教の力で改心させるというお寺もあるようです。

また伝統的な商家でも「鬼は内」派が多いらしく、

なぜなら「鬼」=「大荷」=商売繁盛につながるから。

店に大きな荷物が入るように、「鬼は内」。なるほどねぇ。

いやぁ良かった、良かった。捨てる神あれば拾う神あり。

村を去った青鬼さんも、親友を犠牲した自分を責めていた赤鬼さんも、

「福は内、鬼は内」のかけ声で迎えられる場所があった。

鬼だって、人間だって、「居場所」がないと、生きられない。

さあ、長年の小さな痛みも解消したことだし、夫婦二人暮らし、

とんとご無沙汰していた豆まき復活しますかね(笑)。

北海道ヴァージョン豆まきの定番「落花生」でも買ってきて。

殻つきだから、雪の上にまいても、回収可能、

ぶつけられても大豆ほど痛くない、

食べて美味しい、いいことづくめの「落花生」で、

福は内、鬼は内。

(写真は)

ご近所スタバで友人とお茶。

今年もバレンタインシーズン限定「ザッハトルテ」登場。

チョコレート感たっぷり、なのに、意外にカロリー控えめ。

カプチーノによく合います。