日本遺産の食卓
真綿のようにふっくら柔らかい白身。
北海道だから味わえる
春一番の美味。
今年もちゃんと到来してくれた。
ようこそ、春告魚さん。
昨日の金曜ごはん、
1週間のお疲れを癒してくれたのは「春告魚」。
そう、北海道で獲れた新鮮な鰊であります。
3月から5月になると産卵のため北海道西岸に大挙して
押し寄せたことから、「春告魚」と呼ばれてきました。
今年は早くも小樽沖などで獲れ始めているようです。
活きの良い鰊を塩焼きで食べられるのも北海道ならでは。
ふふふ、お魚天国北海道に暮していて良かった。
ご近所スーパーに並んでいたのは
数の子ではなくぷっくりした白子を抱いた鰊、
それは丸々と太っていて、見るからに美味しそう。
少し強めに塩を振って、少し置いたら、早速魚焼きグリルへ。
おおお~、ぴかぴかの表面に美味しそうな焼き色がついてきた。
焼きたて熱々を早速、いただきまぁ~す。
ほわぁ・・・お箸を入れた瞬間、その柔らかさにたじろくほど。
ふんわり、真綿のようにはかなく柔らかい白身。
口のなかで旨さがほどけていく。
ああ・・・春近し。
新鮮な鰊の塩焼きはまさに北海道遺産だわ、なんて
感動しながら食べておりましたが、
北海道新聞の夕刊一面記事はその上をいっておりました。
「江差・ニシン漁 日本遺産申請」。
文化庁が創設した「日本遺産」の認定制度に
ニシン漁で栄えた檜山管内江差町が申請したそうです。
あらら、何てタイムリー、日本遺産候補を頂いていたのね。
申請のタイトルは
「江差の五月は江戸にもない~ニシンの繁栄が息づく町」。
江戸から明治時代にかけてニシン漁とニシンの加工品交易で栄え、
今も古い商家や蔵などが残る街並みを訪れると、当時の繁栄ぶりを
実感できるというところがアピールポイント。
そうそう、江差町で食べた鰊そばは本当に歴史遺産。
味も雰囲気も最高だったもんね。
特に有名なのが「横山家」。
かつて鰊漁で栄えた200年以上続いている旧家の建物で
名物の「鰊そば」を食べられるのであります。
北前船によって江差から日本海を経由して
京都まで運ばれた鰊によって生まれた名物そば。
当時の暮しぶりを伝える空間で鰊そばを食べていると
江戸にも負けない江差の五月の賑わいが蘇るようでした。
「日本遺産」の審査結果は4月に公表予定とか。
歴史的な鰊漁の街が認定されると嬉しいなぁ。
春告魚に吉報なるか。
結果が楽しみ。
さあ、鰊の塩焼き、冷めないうちにいただきましょうっと。
(写真は)
春告魚、新鮮な鰊の塩焼き。
かなり大型だったのでお頭付きは断念。
お皿に入らないんだもん。
鰊ってこの世でいちばんふんわりした白身だと思うよ。
はかなく、柔らかく、美味しい。

