仲直りだんご
鬼の目にも涙、
ではなくて、
鬼の手におみやげ。
仲直りだんごは
南の島のやさしい甘さ。
女子友から春の岡山旅のお土産を頂きました。
ご存じ備前名物、日本一の「きびだんご」。
安政3年(1856年)創業の廣榮堂が備前池田藩の筆頭家老、
大茶人でもあった伊木三猿斉翁の指導で創製され、
明治18年に明治天皇から「日の本にふたつとあらぬ吉備団子」と
栄えある御製を賜ったという名物だんごですが、
150余年の伝統の技を生かし、新たに生まれたのが
今回頂いた「元祖きびだんご 黒糖」。
平成5年から絵本作家の五味太郎さんがデザインした
可愛いパッケージが導入され、
年間200万個を販売するロングセラーとなり、
さらに平成7年に新しい仲間として登場したのが「黒糖」。
黍の粉に代わりに餅粉を用いたお団子に
ミネラルと栄養を豊富に含んだ黒糖を使った新商品も
今や定番の人気お団子になっています。
まず、パッケージの五味ワールドにほっこり。
桃太郎とかわいい仲間たちの表情が最高。
五味さんの手にかかると鬼たちも超キュート。
箱を開けると小さなきびだんご一つ一つの個放送も
桃太郎と仲間たちのカラーイラスト入り。
これは子供も大人も思わずにっこりしちゃうねぇ。
え~っと、やっぱり桃太郎のイラストきびだんごから。
包装紙を開けると薄い黒糖色の小さなおだんごが顔を出す。
おおお~、ぷにぷに~、この手触りがたまらなくいとしい。
小さなきびだんごを一口でパクリ。
う~ん、もちもちぷにぷに柔らかい求肥風の食感、
ほんのりとやさしい甘さに、ほっとします。
そしてほのかな黒糖の風味がまたよろしい。
な~んかほっこり懐かしい気分になるわねぇ
なんて思いつつ、眺めた栞がまた可愛い。
「元祖 きびだんご 黒糖」のコピーの真ん中
まん丸お顔の赤鬼さんのイラストが。
どうやら黒糖味のイメージキャラは赤鬼さんらしい。
栞を開くと、意外な桃太郎の後日談が。
タイトルは「鬼のおみやげ」
桃太郎に退治された鬼たちは反省、
「どうしてキミはそんなに強いんだい?」と問うたところ、
「これを食べてごらん」と桃太郎が差し出したのがきびだんご。
「なるほど、なるほど!」と納得、それから数年後。
鬼たちは鬼ヶ島でとれた黒糖でつくったきびだんごを
おみやげに持ってきて、みんなでパクリ、
さすがの桃太郎も「鬼さんまいった、こうさんこうさん」
みんなニコニコめでたしめでたし、だったらしい。
ほほぉ~、そうなんだ、黒糖は鬼ヶ島の特産物だったんだ。
無謀な海外進出に失敗した鬼たちは大反省、
足元を見つめなおし、地元の生産物を生かし商品開発、
作る人も食べる人も笑顔になれる美味しいきびだんごで
鬼ヶ島の地域活性化に寄与、桃太郎と仲間たちとの和平にも成功、
「元祖きびだんご黒糖」は歴史的仲直りだんご、だった。
黒糖が自慢の鬼ヶ島。
きっと遠い遠い南の海のかなたに
ざわわざわわと緑のサトウキビ畑が広がるその島があるのだろう。
そこではたくましい鬼たちが額に汗してせっせと働き、
やさしい甘さの黒糖を一生懸命作っているのだろう。
まだ見ぬ鬼ヶ島を想像しながら、
仲直りきびだんごももうひとつパクリ。
仲直りは、美味しい。
(写真は)
誰もが思わず笑顔になります。
岡山廣榮堂の「元祖きびだんご黒糖」。
五味太郎さんデザインの桃太郎ファミリーが
箱の外にも中にもいっぱい。
「子供に与えるものを作るなら、
大人ができることはキッチリしてあげる」。
世界的な絵本作家のコンセプトがまた素敵。

