陽だまりポーク

ゆっくりゆっくり

母の懐に抱かれるように

春の陽だまりでまどろむように

じんわりじんわり調理。

目から鱗の桜色ポークよ。

札幌もとうとう積雪ゼロ。

ほんまもんの春がやってきました。

と思ったら、遠方の息子が春の短い帰省。

いつもの金曜ごはんは実家の母も交えて三世代4人、

春の喜びいっぱいの賑やかな食卓となりました。

で、料理人は午後からクッキング。

テーマは春のスペイン(行ったことないけど・笑)。

北海道の食材を使って「おうちバル」って感じね。

前菜はとっておきの「国産生ハム&マンゴー」、

「鮮魚の香草パン粉焼き」鱈をローズマリーとセージの風味で。

春に美味しくなる増毛産のタコを使った「タコのトマト煮」、

色とりどりの野菜は「ピスト(スペイン版ラタトゥイユ)に、

旬の「スナップエンドウとキノコのソテー」、

「かぼちゃサラダ」&「色々グリーンサラダ」、

もちろん息子にとってのお袋の味「エビグラタン」等々。

そして今回の新メニューが

「ハニーマスタードポーク」。

先日テレビの料理コーナーでローラちゃんが紹介していたレシピ。

美しい仕上がりでほっぺが落ちそうに美味しそうだったのですが、

なんといってもユニークなのがその調理法。

火をまったく使わないマジカルクッキング。

まず豚の肩ロース肉塊にしっかりめに塩、胡椒をすりこみ、

密封できるビニール袋に白ワイン、粒マスタード、蜂蜜を加え、

そこにお肉を入れて少し揉んでなじませたら・・・、

炊飯器へGO!内釜に袋入りのお肉を入れたら、

熱湯をひたひたになるまで注ぎ「保温」スイッチをオン。

あとは2~3時間、のんびり置いておくだけ。

ガスレンジもオーブンも、つまり火は全く使いません。

蜂蜜とマスタードをまとった豚肉が

炊飯器のお風呂でじっくり温まっている間に

助手なしの料理人(笑)は他のメニューをサクサク調理。

夕刻、新千歳空港まで車で迎えに行った夫とともに

またしてもさらに筋肉マッチョになった息子が南方から帰還。

お肉をお風呂からあげてやちむんの大皿に盛り付け、

マリネ液を煮詰めたソースとクレソンを添え、食卓の中央へ。

冷えたカヴァを抜いて、さあ、おかえりなさ~い♪

さて初挑戦「ハニーマスタードポーク」のお味は?

まずは桜色の仕上がりが美しい。

焼いたのでも蒸したのでもない、

炊飯器のお風呂でじっくり長時間低温調理された豚肉は・・・

ほぉぉぉ・・・しっとり柔らかく・・・なんて優しい味わい。

マスタードの爽やかな辛みと蜂蜜のほのかな甘みが絶妙にマリアージュ、

どこにも角のないまろやかなお味にみんなが笑顔になる。

そうだよねぇ。

まるで母の懐に抱かれるように

ゆっくりゆっくり長時間低温調理された豚肉さん。

熱い鉄板で火傷したり、高温の油に投入されることもなく

春の陽だまりのなかでまどろんでいるうちに

キミは世界一優しいお肉料理に仕上がっていたのだ。

「ハニーマスタードポーク」。

誰もを幸せにしてくれるメイン料理。

この優しい舌触りのお肉を口にしたら、

世界から諍いはなくなるような気がしてくる。

もう、なんでも許してあげたくなるよ、きっと。

仲直りにも最適の豚肉料理かもね。

(写真は)

美しい桜色が春らしい。

「ハニーマスタードポーク」。

炊飯器のお風呂でまどろんだ豚肉は最高。

冷えたカヴァや白ワインによく合います。