祈りの日
6月23日。
きょうは沖縄慰霊の日。
梅雨明けの夏空の下
南国は祈りに包まれる。
北緯43度から平和を願う。
今朝の北海道新聞の卓上四季でも
沖縄戦のある事実に触れていました。
1945年春、米軍が沖縄に迫ったころ、付近の島の住民が
当時マラリアの島と恐れられた西表島に強制疎開させられ、
約3千人が命を落としたと言われています。
疎開の目的は軍の食糧確保のため。
住民が飼っていた家畜などを奪うことだったそうです。
日本軍の組織的戦闘が終わったとされる6月23日。
県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦ですが、
72年経った今でもマラリア犠牲者への補償はされていません。
また沖縄ではいまも「ガマ」と呼ばれる洞窟や
工事現場から多くの遺骨が見つかります。
南の美しい島が広く「戦場」だった証。
戦争は、終わっていない。
戦闘は終結しても、
沖縄も人々の心の傷は癒えていない。
今だ身元のわからない多数のご遺骨。
補償すらされていない強制疎開による犠牲者。
まだまだ多くの痛みを抱えている。
沖縄を訪れるたびに
旅の途中のふとした瞬間に
沖縄戦の実相に触れることが多々あります。
お参りした仏壇に置かれたお位牌の数に
沖縄の人のほとんどが家族や身内を
あの戦争で亡くしていることを思い知るのです。
6月23日。
きょうは沖縄慰霊の日。
でも朝からテレビの全国放送はいつも変わらない。
短いニュースで触れはするけれど、
摩文仁の丘の朝の様子はわからない。
青い海に向かって本を開くように並ぶ「平和の礎」。
糸満市摩文仁にある平和祈念公園を思い出す。
沖縄戦の戦没者の名前が刻まれた石碑、
ひとつひとつの名前に人生があり、
ひとつひとつの名前に未来があったはずなのだ。
いや、名前さえわからず、
「○○の長男」「○○の子」と刻まれた人生さえあった。
慰霊の日には間に合わないけれど、
この夏も摩文仁の丘を訪れよう。
新たに54人が追加され、
刻銘数は24万1468人になったという。
24万1468の失われた未来を悼み、
平和を祈ろう。
本日正午前から
沖縄戦全戦没者追悼式が行われ、
NHKで全国中継されます。
梅雨明けの摩文仁の丘。
夏の日差しが降り注ぐ。
(写真は)
西表島のマングローブ。
ジャングルツアーで人気の島も
かつて苦難の歴史があった。
南国の美しい風景と戦争の歴史。
旅するたびに実感する。

