秘密のお庭~沖縄夏旅2017・vol12
大きなアセロラの木の下で
あなたとわたし
なかよく食べましょう
秘密のお庭の
特別なかき氷。
夏本番の沖縄旅、2日目は本島中部ドライブ。
那覇からレンタカーでまずはやちむんの聖地読谷村で
工房やギャラリーを巡礼、恋する器たちに二度惚れ三度惚れ、
作家プロデュースのカフェ&ギャラリーで絶品ランチを堪能。
その後、フェンスの向こうを一望できる道の駅かでなで
沖縄の歴史と今を体感、甘藷を中国から伝えた琉球産業の大恩人、
野國總管さんの銅像に挨拶した後、車は北谷町へ。
基地返還後の再開発によって生まれた美浜のアメリカンヴィレッジでは
英語、中国語、韓国語、様々な言語が飛び交うチャンプルーな場から
ハイセンスで独創的な発信を続けるふたつのショップをクルージング。
沖縄発ビーン・トゥ・バーのチョコレート工房「Timeless Chocolate」と
インダストリアルなデザインが秀逸な
「ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWA」。
どこにもない価値をしなやかに追求しつづける新たな沖縄ムーブメントを
お洒落に楽しく実感できる注目スポットでした。
伝統産業と沖縄の今、最先端が凝縮された本島中部は
とても1日ではまわり切れない濃密で魅力的なエリア、
朝早くに那覇を出発したのに、気が付けば午後4時過ぎ。
午後の日差しもほんのわずか傾き始めたような気もしますが、
やはり南国、強烈な日差しに衰えはみられません。
となると・・・カラダが求めてやまないスイーツがある。
そうだ、かき氷を、食べよう。
車は北谷シーサイドから国道58号線を那覇方面へ。
むふふ、今日こそ、今回こそ、あの特別なかき氷を食べるぞ!
浦添市の通称「港川カフェストリート」。
かつては米軍基地内の居住区だった場所で
庭付き一戸建てのミリタリーハウス(外国人住宅)が
カフェやセレクトショップなどにお洒落にリメイクされ立ち並ぶ、
観光客はもちろん、地元でも人気のエリアに
秘密のお庭で食べられる夏だけのひんやりスイーツがあるのです。
58号線から「え?ここ?」といつも見逃しそうになる道を左折、
ぐんぐんと坂道を登って、緩やかに下ると・・・
おおお~、アメリカ映画のワンシーンのような風景が出現。
真四角なツーバイフォーのノスタルジックなお家が並んでいる。
美しい木枠、緑の芝生、愛らしいドアから
今にも「奥様は魔女」のサマンサかダーリンでも出てきそう(笑)。
古き良きアメリカを個性的にリノベ、素敵な再開発事例だ。
州の名前が付けられた通りをそろそろ走りながら、
めざす秘密のお庭を探す・・・あ、あった!ここだ。
だがしかし・・・先客万来、車が停めるスペースがない。
どうしよう・・・ふとお向かいを見ると見慣れた看板が。
まずは沖縄詣での際は必ず立ち寄る自家焙煎コーヒー工房
「沖縄セラードコーヒー」がすぐお向かいではありませんか。
後で買う予定だった焙煎したての豆をゲット、
「お向かいでかき氷食べる間だけもう少し駐車させてもらえますか?」、
旅人の願いを優しいバリスタさんは「ええ、全然いいですよぉ」と
快くOK してくれる。これだから、沖縄、大好きなのよぉ。
無事に車も停められてほっと一安心。
では、いざ、「喫茶ニワトリ」へ。
可愛い小道を渡ってお向かいのサマンサの家、いや、違った(笑)
天然酵母パンで超人気のベーカリー「ippe coppe(イッペコッペ)」が
4月から9月までの夏季限定でオープンするかき氷さんへ。
大きなアセロラの木のあるお庭に夏の間だけ出現する
おとぎ話みたいに可愛らしいカフェ。
お庭に面した小窓の向こうからシャリシャリ・・・シャリシャリ・・・
ノスタルジックな手回し機械で氷を削る音が聞こえてくる。
まるで楽園の秘密のお庭に迷いこんだみたいだ。
可愛い小窓の前でガタイのいいお兄さん3人が
「オレ、削り苺」「んじゃ、俺、ドラゴンフルーツな」な~んて、
筋肉ムキムキのたくましいボディに汗をにじませながら
お行儀よく並んでいる。誰もが童心に戻る秘密のお庭だ。
シャリシャリ、シャリシャリ・・・
丁寧な手仕事で沖縄の天然氷を優しく削るスピードは
どんなに行列ができようとも急がない。
ゆっくりゆっくり、自分のかき氷の順番をお兄さんの後ろに並び、
アタシもお行儀よくじんわり汗を流しながら待つ。
スローなこの時間がなんとも愛おしい。
小窓の前に美味しそうな果物発見。
おおお、旬の採れたてパッションフルーツだ。
喫茶ニワトリのかき氷はふわふわの氷の上に、
てんさい糖や三温糖、黒糖など5種類の砂糖を使った自家製シロップと
旬のフルーツを使ったソースがたっぷりかけられるのです。
削り苺もドラゴンフルーツも惹かれるけど、
決めた!パッションフルーツだ。
いい子で待っているとようやく順番が。
「パッションフルーツ、ひとつ下さい!」「はいかしこまりました」。
シャリシャリ、シャリシャリ、あたしのためのシャリシャリが始まった。
器を360度丁寧に丁寧に回しながら美しい氷の山を作りながら、
何度も何度も自家製シロップとフルーツソースをかけていく。
最後にたっぷりもう一度ソースがかけられ、完成かと思ったら、
おもむろに生のパッションフルーツを手に取り、
とり~り・・・濃密なオレンジ色の果肉がトッピングされた。
完璧だ。神の域に達するかき氷だ。
こぼさないように・・・完璧なかき氷が載ったトレイを
そろそろと緑が美しい秘密のお庭のテーブルに運ぶ。
さあ、いただきま~す!
なんだこりゃあ!また松田優作が蘇る(笑)。
驚いた。かき氷を・・・超えた新たな名物ひんやりスイーツだ。
自家製シロップの上品な甘さ、パッションフルーツの濃厚な甘さと
鮮烈な酸味とふわふわの氷、ぷちぷちした種の食感もたまらない。
身体中の細胞を美味しくクールダウンされていく。
大きなアセロラの木の下
秘密のお庭でピクニック気分。
夏の沖縄でしか出会えない特別なかき氷。
秘密のお庭へたどり着くには
国道58号線を迷わずに曲がって
港川カフェストリートをめざしてください。
楽園かき氷が待ってます。
(写真は)
秘密のお庭。
「喫茶ニワトリ」のかき氷。
パッションフルーツの情熱の色。
夏の間夕方6時まで営業予定ですが
売り切れ次第終了のことも。
運命のかき氷、おすすめ。

