月ごとのシークワヮーサー

緑豊かな亜熱帯の山々。

夏は緑の宝石、

冬は黄金が成る木があるという。

酸っぱくて甘くて美味しい長寿の実。

その名はシークヮーサー。

夏の沖縄旅4日目は本島北部やんばる(山原)ドライブ。

那覇から本島を南北に貫く沖縄自動車道を終点許田ICまで縦断、

まずは山を超えて東村で超レアなお宝パイン「ゴールドバレル」をゲット、

地元スタッフお勧めの隠れ家茶屋でのんびりランチをした後は

壊滅的な台風被害から再生途中のヒロコーヒーファームを訪ね、

沖縄産コーヒー栽培にかける情熱に感動し、再び山越えして大宜味村へ。

東シナ海を望む小高い丘の中腹にある「田村窯」では

若い陶芸家夫妻が伝統を未来へつなぐ登り窯を建設中。

またひとつ恋する器に遭遇、やちむん愛がさらに深まりました。

台風接近の影響でどんよりした曇り空は変わりませんが、

早朝からやんばる路を精力的にドライブ、気づけば午後3時過ぎ。

あと一か所だけ、まだガイドブックにはあまり載っていない、

最新スポットに立ち寄りましょう。

高速の終点許田ICの道路情報ターミナルで教えてもらった

「大宜味シークヮーサーパーク」です。

沖縄旅でテーマパークを訪れることはまずないのですが、

去年オープンしたばかりのこの施設は地元ガイドさん超おすすめで

「月ごとのシークワヮーサーの果汁が飲めますよ」とのこと。

へっ?月ごと?ど~ゆ~こと?何だか興味津々。

百聞は一見にしかず、帰り際に必ず立ち寄ろうと企んでいたのでした。

せっかく、高速飛ばしてはるばるやんばるまで来たのですものね。

本島北部大宜味村は言わずと知れた長寿の里。

恵まれた自然と食生活、相互扶助の精神のもと

自立心の強い「生涯現役」を貫くお年寄りたちが暮らしています。

朝から畑で汗を流し、伝統料理を次世代へ伝え、祭事や遊びも一生懸命。

高齢化社会のロールモデルとして全国から注目されて、

長寿を支える健康料理を出すお店も超人気となっています。

また村内の喜如嘉の伝統工芸「芭蕉布」は国の重要無形文化財。

今も多くの女性たちが昔ながらの工程を受け継ぎ、

一時は途絶えかけた芭蕉布を伝承し続けています。

以前訪れた村の「芭蕉布会館」でその工程を間近に見学、

幸運なことに90歳を過ぎ現役で紡ぎ続ける人間国宝平良敏子さんにも

お会いすることができた思い出が蘇ります。

本当に生涯現役の村。旅人なんか、ひよっこ。

さらに自然と平和を愛する精霊「ぶながや」が棲むとされる

大宜味村の豊かな山や川には貴重な動植物が生息、

エコツーリズムの拠点としても注目を集めています。

そんな大宜味村の特産品ナンバーワンがシークワヮーサー。

ちっちゃくて酸っぱくて美味しい柑橘類は

美容と健康、長寿の源としてよく知られていますが

あるようでなかったシークワヮーサーのテーマパークが新たにオープン。

大宜味村の観光名所となるのか、早速行ってみましょう。

田村窯から小高い丘を下ってすぐ。

タ―滝へ向かう途中の道を右折すると

おおお~、ありました、広い駐車場の奥に

可愛い柑橘系キャラに彩られた楽しいテーマパークが。

どうやら緑色のゆるキャラ、お名前は「しぃーのすけ」とか。

うふふ、わかりやすい(笑)。

さすがに午後3時過ぎとあって駐車場に車はまばら。

ゆっくりと楽しめそうです。

さっそく大宜味村シークヮーサーパークの中へ。

ほぉ~、新しい建物は広々として明るくいい気持ち。

おっ、何だ?この巨大な木は?

へっ?くりぬいた幹の中にあるのは・・・蛇口?

「いらっしゃいませ」笑顔で出迎えてくれた女性スタッフが、

「どうぞ、ご自由にお飲みください、

シークワヮーサーのジュースが出ます♪」と

小さな紙コップを手渡してくれました。

まさか、まさかのシークワヮーサージュースの蛇口。

うひょ~、大人でもテンションが上がるぅ~。

「あ、あの、蛇口から出る瞬間、撮ってもらっていいですか?」

図々しい撮影お願いをして、いざ、幹の蛇口をひねる。

おおお~、ホントだぁ~、ジュースが出てきたぁ~。

スペインの巡礼路にはワインと水の蛇口が

愛媛にはみかんジュースの蛇口があるのは知っていましたが、

沖縄やんばるでシークワヮーサージュース飲み放題とは。

さすがテーマパーク、のっけから楽しい仕掛け満載です。

建物の奥は一面ガラス張りになっていて、

収穫期の9月以降は毎日村内から運び込まれる

シークワヮーサーを絞る風景が見られるそうですが、

その日はゴーヤーの加工が行われていました。

「あそこで洗浄、この機械で果汁を搾り・・・」と

さらに男性スタッフが丁寧に特産品加工の過程を説明してくれます。

好きなんだよね~、こういう大人の社会見学。

大宜味村の6次加工戦略の現場ってわけね。

ガラス窓のお向かいには特産加工品がずらり。

「シークワヮーサーって月ごとで味が違うのご存知ですか?」

男性スタッフから興味深い問いかけが。

来たぁ~、これだ~「月ごとのシークワヮーサー」。

青の時代から黄金の時代まで。

月ごとに変わる魔法の柑橘類のお話はまた明日。

あなたは何月がお好みかしら?

(写真は)

大人の夢(笑)。

美容と健康ドリンク、

シークワヮーサージュースの木。

蛇口をひねると爽やかなジュースが出てくる。

はい、間違いなく、年甲斐もなく、

興奮します、はしゃいじゃいます(笑)。