琉球三太郎

亀のりウラシマ。

おさるを連れた桃太郎に

クマのり金太郎。

桜坂のスージグヮーに

琉球三太郎、参上。

夏の沖縄旅2017・最終盤7日目はお買い物三昧。

首里の老舗菓子店、タンナファクルーの工場、

仏壇通りの老舗漆器店に立ち寄っ他後は沖縄おでんランチ。

公設市場のお肉屋さん、名物コーヒースタンド、

プロの料理人御用達のかつおぶし専門店を経て、

琉球最古の漆器店が立ち上げた新ブランドアクセもゲット。

手搾りジーマミ―豆腐も入手市場アーケードの最深部、

太平通商店街を抜け、変わりゆく農連市場の今を目撃しました。

愛する沖縄を求めてのクルージング、次の目的地は桜坂。

国際通りや公設市場のはずれにあたる桜坂は

米国統治時代、数百件ものバーやキャバレーが並んだ那覇一番の歓楽街。

店の数はぐんと減った今でも昭和レトロなネオンや赤提灯が残り、

「那覇の奥座敷」と呼ばれた面影を感じる味わい深いエリアです。

2005年かつての芝居小屋を改装し開設された桜坂劇場を中心に

お洒落でスタイリッシュな隠れ家バーなどが集い、

最先端の沖縄カルチャー発信基地として注目されています。

桜坂を歩けば沖縄の面白さが体感できる。

陽が落ちて静まり返った路地裏に

隠れ家バーの灯りがひっそり灯る・・・。

そんな不思議なワンダーランド感に魅せられ通い続けていますが、

桜坂にも時代の波が押し寄せ、怪しげな坂道に高層ホテルが出現。

かつての歓楽街と威風堂々の高級ホテルが同居する一方で

筋道では猫がのんびり昼寝、小さな桜坂名物は今も変わりません。

君たちも威風堂々、だね~。

旅人がカメラを向けてもびくともしない桜坂猫(笑)。

さすが那覇の奥座敷生まれ、肝が据わってる。

去年も見かけた白黒の猫に挨拶をして筋道を進むと

ほっこり、思わずほおが緩む看板が見えてきました。

黄色い木枠にユーモラスな字体とイラストがほっこりする。

今年もやってきました「玩具ロードワークス」。

琉球張り子の工房です。

沖縄の張り子玩具はかつて、

旧暦5月4日「ユッカヌヒー」のお祭りの玩具市で売られていました。

ユッカヌヒーは子供の日にあたり一年に一度この日だけは

おもちゃを買ってもらえる特別な日。

素朴で愛らしい琉球張り子は子供の夢そのものでしたが、

今では玩具市も張り子を作る職人もいなくなり、

わずかに博物館に所蔵される希少な存在になっていました。

そんな幻の琉球張り子を復活させたのが

「玩具ロードワークス」の豊永盛人さんでした。

大学で彫刻を専攻、アフリカンアートに魅かれるうちに

琉球張り子に出会い、博物館を巡り、実物を丹念に研究、

本土の張り子工房で技術を磨き、沖縄伝統の張り子を再現、

このお店をオープンさせたのです。

沖縄の暮らしのなかから生まれたフォークアートは

見る人をほっと和ませる優しさにあふれています。

沖縄版起き上がり小法師「ウッチリクブサー」など

「ちんちん馬グヮー」や伝統的な張り子に加え、

現代の感性を生かしたオリジナル作品もまた愛らしい。

食パンの上に鳩が載った「鳩パン」や

雀がおにぎりの上にとまる「おにぎり雀」などなど

既に我が家のあちこちにはユーモラスな豊永作品が点在(笑)。

さあ、今回は、どの子を連れて帰ろうかな~。

那覇の桜坂の筋道の奥にある小さな店内は

大人も童心に返るわくわく楽しい秘密基地。

わらわら忍者がぎっしり固まった「忍者(群れ)」や

カラフルな玉にうさぎがわんさか乗った「玉乗りウサギ(大)」など

思わず、ほっこり、にんまりする大型作品のお向かいに、

おおお、今をときめく「三太郎」発見。

亀と一体化した「亀のりウラシマ」に

日本一ののぼりを手にしたおさるを従えた「桃太郎」、

そしてクマにまたがったちょっと細身の「金太郎」。

某通信会社のCM世界に通じるユーモアあふれる三太郎、

のびやかでどこかゆる~い、琉球三太郎だ。

う~ん、迷うな~、どれも可愛いけど~、

赤い腹掛けもキュートなクマのり金太郎に決定。

北海道に連れていってあげるね。

可愛い張り子をそっと手に取る・・・軽い。

型に膠で紙を張り付け、乾燥、胡粉を塗り、

絵付けして完成する張り子は羽のように軽く

小さな幼子の手にも優しいおもちゃだ。

デジタルなおもちゃ人気に押され、近頃は

「手で触れる」玩具が減っているとされますが、

琉球張り子の手触りの優しさに旅人の心は癒される。

一方で軽くて愛らしい琉球張り子は

水や湿気や衝撃にも弱いデリケートな玩具。

濡れた手で触ると色が落ちてしまうこともある。

だからこそ、その昔、1年に一度だけ買ってもらえるおもちゃを

子供たちは大事に大事にそっと扱ったことだろう。

ユッカヌヒー。おもちゃは大切に。

琉球三太郎からの伝言だ。

(写真は)

桜坂の「玩具ロードワークス」。

忍者やうさぎがわんさか(笑)。

「忍者(群れ)」と「玉乗りウサギ」。

ユーモラスなインパクトが秀逸(笑)。