チリンドロンな夜
真冬日の札幌から
スペインへ美味しい旅。
パスポートも航空チケットも必要なし。
お鍋とフライパンと愛情さえあれば、
食卓にいながら海外旅行。
昨夜はちょっと早めのクリスマスパーティー。
遠方の大学に通う息子が勉強のため年末年始は帰れないため、
今回、前倒しで短いプチ帰省。実家の母も呼んで、
ウェルカム&気の早いクリスマスパーティーと相成りました。
すっかり根雪となった札幌、冬はやっぱり煮込み料理よね~ってことで、
今年のメインはスペイン・アラゴン州の名物料理に決定。
「鶏肉のチリンドロンソース煮」
骨付き鶏肉を赤や黄色のパプリカとともに煮込んだカラフルな一品。
以前にも作ったことがあるのですが、好評につき再登板。
骨付きの鶏もも肉、手羽元に塩胡椒、小麦粉を薄くつけて
オリーブオイルで表面を黄金色に焼き付けたら、一旦とりだし、
同じフライパンでたまねぎを色つくまで炒め甘みを出します。
さらに生ハム、にんにく、赤と黄色のパプリカ、マッシュルームを投入、
パプリカパウダー、チリペッパー、黒胡椒、ローリエ、白ワインを加え、
ル・クルーゼのオーバル鍋に移し、鶏肉を戻し、
トマト缶をたっぷり入れて、じっくり煮込んでいくだけ。
鶏肉のトマトには数あれど、カラフルなパプリカの色合い、そして
パプリカパウダーと生ハムの風味で一気にスペイン度が増します。
濃厚だけどちょっとスパイシーで軽やかな煮込み料理。
「チリンドロン」というユーモラスな名前の由来はカルタ遊びとか。
カラフルな具材がカルタを散らしたようだという説や、
トランプ遊びの「ジャック」「馬」「王」の絵札が揃った時を指し、
うまい組み合わせを意味するなど、諸説があるのも面白いところ。
また、一説には猟師さんが始めた料理とも言われ、
色々推理するのも楽しくなるアラゴン州の郷土料理であります。
アラゴン州はスペインの北方の内陸部にあり、
フランスとの国境にはピレネー山脈がそびえ、北部は雪が降り、
スキーなどウィンタースポーツが盛んな場所でもあります。
お肉を使った素朴な料理が多く、またワインの産地としても有名。
うふふ、ご近所輸入食品ショップで発見したのですよ。
ほかほかの「チリンドロン」にぴったりのアラゴンのカヴァを。
「Reyes de aragon Brut Reserva」
(レジェス・デ・アラゴン・ブリュット・レゼルヴァ)。
ゴールドのラベルに「金メダル授与」のポップ。
スペインやベルリンの国際コンクールで最高金賞受章、
最高権威のワインガイド誌で五つ星を獲得したカヴァ、なんだとか。
凄そうなのにリーズナブルな価格なのがカヴァの嬉しいところ。
アラゴン郷土料理にはアラゴンのカヴァ、速攻ゲット。
この金メダルカヴァが、実に美味しい。
シャルドネの骨格、柑橘系とドライフルーツのような香り、
爽やかで繊細で、それでいて心地よい熟成感があって、
なんというか、とってもボディラインが美しいカヴァなのです。
例えて言うなら体幹がしっかりしたアスリート美女のような。
ちょっと濃厚スパイシーなチリンドロンとの相性が抜群。
郷に入れば郷のカヴァに限る。
トランプの絵札のように家族みんなの笑顔が揃った、
チリンドロンなクリスマスパーティー。
超朝型なのに、夜遅いのに、しっかりデザートまで食べちゃった。
いいよね、たまにだもね、
体重計の数字は、見なかったことにしよう(笑)。
(写真は)
美味しい絵札が揃った。
アラゴン州の郷土料理。
「鶏肉のチリンドロンソース煮」。
ほろほろのお肉、とろとろのパプリカ、
濃厚スパイシーなソースが絶品。

