捏ねる鍋
また会う日まで
お互い元気でね。
冬の夜のフェアウェル鍋は
愛情とたまねぎたっぷり。
温かさを「捏ねる」。
昨夜は勉強の都合で年末年始に帰れない息子の
ちょっと早くかなり短いプチ帰省、最後の夜。
家族そろってのフェアウェルパーティーのメインはお鍋。
ポイントは「捏ねる」。はて、何と読むのでしょうか。
正解は「つくねる」=こねて丸める、という意味の動詞。
ふわふわ&上品な「鶏つくね鍋」であります。
先日作ったお豆腐入りの鶏団子黒胡椒鍋にするつもりでしたが、
偶然、朝刊でプロフェッショナルなレシピを発見、急きょプラン変更。
人気の日本料理店「賛否両論」店主の笠原将弘直伝の「鶏つくね鍋」。
鶏料理を得意とする笠原さんレシピの肝は、たまねぎ。
たまねぎ?お豆腐でも生姜でもないのね~。
鶏ひき肉500gに対してたまねぎ2個も使う鶏つくねとは。
まずは丸のままのたまねぎを、すりおろします。
これが・・・単純な作業ですが、けっこう大変。
つるつるのたまねぎは滑るし、意外に硬いし、バラバラになるし(泣)。
料理店みたいに下準備を任せる若いの(笑)もいないし、仕方なく一人、
涙流しながらすりすり、すりすり。ようやく2個分すりおろしたら、
ガーゼに包んでしっかり水気を絞る・・・のですが、
ガーゼを捜索する気力なく(笑)、さらしの布巾で代用しちゃう。
う~む・・・やはり・・・ガーゼを探すべきだったか・・・。
さらしの布巾では目が繊維の目が詰まり過ぎて・・・なかなか漉せない。
しかし、もう後戻りはできない、やや水気多めではあるが、よしとする。
水分多い方がふわふわにあるんじゃない?ね?ね?(誰に言ってる?)
とにかくボウルに鶏の胸肉ともも肉のひき肉を半分ずつで計500g、
そこへ潤い多めのすりおろしたたまねぎ2個分、卵、醤油、味醂、塩、
コーンスターチが切れていたので片栗粉、そして三温糖少々を加え、
手でよ~くこねて混ぜ合わせる。
つまり「捏ねる(つくねる)」わけです。
ボウルの中の肉種が粘りがでるまでよ~く手でこねてこねて混ぜて混ぜて。
ここはさぼらない。ここでちゃんと「捏ねる」ことが成功の鍵。
なんてたって「鶏つくね鍋」の「つくね」も語源は「捏ねる」ですからね~。
美味しくな~れ、美味しくな~れ、心に念じながら捏ねる。
おおお、つやつやなめらかな光沢が出てきた。種の完成。
あとは土鍋に水、昆布、醤油、味醂、塩で味をととのえ、煮立ったら、
「捏ねる」も仕上げ、スプーンで丸めながら沸いたおだしに落としていきます。
ふわぁり・・・鶏つくねが浮いてきたら一度とりだし、
美味しいおだしに白菜、水菜、エノキダケなどの野菜を投入、火が通ったら、
鶏つくねを土鍋に戻し、さっと煮て最後にユズの皮を散らせば、
プロ直伝「鶏つくね鍋」の完成。
北海道産ソイのバター焼き、鱈の香草パン粉オーブン焼、
肉じゃが、生ハム&ラ・フランスなどなどの前奏(笑)に続き、
食卓の中央に本日の熱々メイン「鶏つくね鍋」が登場。
蓋を開けると・・・ふわぁぁぁ~、なんと上品なユズの香りがたちのぼる。
おだしはあくまでも透き通り、主役の鶏つくねは・・・、
もう、ふわっふわ!旨みがはんぱない!
たまねぎの甘さと香りが鶏肉の旨みをぐいぐい引きだしている。
「お上品で、旨いっす」。
普段、一人暮らしではなかなか食べられない熱々鍋料理に息子も感激。
傍らで「さすが、唯我独尊」と夫。ん?唯我独尊・・・?
「あの、賛否両論ですけど・・・?」と妻がツッコむ。
四文字熟語の店名がユニークな人気日本料理店、までは合ってるんだけどねぇ、
おじさんの記憶力は、最後がいつも残念で、いつも笑える。
他愛もないお喋り、気兼ねないツッコミ、笑い。
冬の夜、家族みんながそろったら、やっぱり鍋、ですな。
またしばらくは会えないけれど、みんなそれぞれ頑張ろう。
また会う日まで、お互いの健康と幸せを祈りながら、
愛情をこねて丸めて捏ねるフェアウェルパーティーの夜は
静かに更けていくのでした。
(写真は)
鍋は熱々が身上。
ってなわけで「鶏つくね鍋」、
写真、取り損ねました~(笑)。
代わりに地味な見た目ですが実にうまいおつまみ、
「厚揚げのネギみそ焼き」の、これも一部を(笑)。
いやホント、地味だけど、抜群。


