おらが梅

あれ?

青が明るい。

光が明るい。

空気が柔らかい。

お正月の空にかすかにかすかに春の予感。

正月3日の朝は純白の雪。

はらはらと新しい年を清めるように降っていますが、

「道内お正月は『春の暖気』」。

今朝の北海道新聞の朝刊の見出しに納得納得。

元日から2日にかけて暖気が入り気温が3月上旬から4月中旬並みに上昇、

道内アメダス全観測地点の最低気温が氷点下15度を上回り、

観測開始以来2回目の記録的な暖かい正月となったそうです。

やっぱりねぇ~。気温が高かったからかもしれないけれど、

昨日2日の夕方、ベランダからふと眺めた西の空を見て、

あれ?春が来る・・・?と思ってしまいました。

年の瀬にはまだまだ重く暗かった冬の夕暮れの空が、

年が明けたとたんに、日一日と明るくなっているのでした。

空の色が冷たい青からほんのり温かな青へ、

クールな陽の光もこころなしか柔らかさを増し、

お正月の次の季節を実感。

そうだ、春が来るんだ。

3日の新聞の折り込みチラシも一気に春。

弥生三月、雛人形の広告に、

京都やお江戸の花見旅行への誘い。

そうだ、お正月の次は、春が来るんだよ。

朝から降り続く白い雪が花びらに見えてくる。

だからなのね。

お正月料理には春を待ち焦がれる思いが溢れています。

わが家でもまさに春色の新作おせちを作りました。

超簡単な「百合根のたらこ和え」。

年末に農家さん直送の立派な百合根がおがくずに包まれて到来、

小海老とのかき揚げとか、軽いフリットも美味しいけれど、

今回はシンプルなおつまみに仕上げました。

子どものこぶしほどもある大きな百合根の鱗片を

一枚一枚そ~っと根元から切り取り、きれいに洗って、

塩少々を入れたお湯で慎重にさっと茹でていきます。

百合根の鱗片は大きさもまちまち、しかも煮崩れやすいので、

火のそばを離れずに、タイミングを逃さないことが肝心。

崩さずにゆで上げたら、料理はほぼ成功(笑)。

あとは鹿部町特産の極上たらこに少量のマヨネーズを加え、

茹でた百合根をそ~っと静かに合わせていくだけ。

おおお~、美しい・・・。

白絹のようなわずかにアイボリーがかった百合根と

ピンク色のたらこのコントラストがいとおかし。

お正月の清らかな雪景色に奇跡的に梅の花がほころんだよう。

めでたさが胸いっぱいなりおらが梅。

思わず一茶の名句をパクって一句(笑)。

カクテルグラスに盛り付けてイタリアンパセリをあしらい、

黒漆のプレートに載せましょう。

「百合根のたらこ和え」別名「百合根のおらが梅」なり。

お正月のめでたさとともに、

春が一歩一歩、そっと近づいてくる。

おつな「おらが梅」をつまみながら

カヴァを味わい、春を待つ。

(写真は)

前菜色々のおせちプレート。

和風な百合根も

カクテルグラスでドレスアップ。

雪にほころぶ梅の花よ。