リリー・フリット
リリー・マルレーンでも
リリー・フランキーでも
ありません。
週末ご飯の主役は
リリー・フリット。
つつがなく食べきりましたぞ。
お正月の高級食材「百合根」。
年末に農家さん直送で頂戴したそれはそれは立派な百合根、
おかくずのベッドに大事に残されたいた最後の2個を
昨夜の食卓で美味しく頂きました。
北海道は百合根の主産地ですが、
食用ゆりは栽培から収穫まで途方もなく時間も手間もかかります。
球根から植え付けまで2~3年、植え付けてからさらに2~3年、
収穫までには平均6年はかかるとされ、
連作はできないため、毎年畑を変えなければならず、
一度植えた畑は7年間空ける必要があるのです。
しかも非常にデリケートで収穫はすべて手作業。
高級食材とされるのも納得であります。
だからこそお料理もリスペクトをこめて、ね。
お正月は春色のたらこ和えで楽しみましたが、
昨夜はちょっとイタリア風のかき揚げにしてみました。
百合根は丁寧に鱗片をはずし、そっと水洗い。
卵と冷水、薄力粉に片栗粉を少々加えた衣に、百合根、桜海老を加え、
たねの半分は三つ葉、もう半分には長ネギの小口切りを加え、
風味の違いも楽しもうという魂胆。
ここまでは和食の天ぷらの作り方ですが、
その先が我が家流、オリーブオイルで揚げ焼きにしていきます。
天ぷら職人さんみたいにうまくかき揚げ作れないのもあるけど(笑)
オリーブオイルだとさっくり軽く揚がるのですよね~。
大きめサーバースプーンにタネをのせて、ゆっくりオイルの浅い海へ。
じゅわぁ~・・・・片面がいい感じに揚がったら、
そっとひっくり返して両面をかりっと揚げ焼きにしたら出来上がり。
揚げたて熱々をやちむんの大皿に盛り付けて、
久高島のくがにマース(お塩)を添えて、いっただっきま~す。
サクッ・・・ふわっ・・・ほくほく、甘ぁ~い、うまぁ~い!
百合根の甘さ、ほくほくの食感と桜海老の香ばしさが最高。
三つ葉ヴァージョンは爽やかな香りがアクセントになっているし、
長ネギの方は甘みとコクが増していて、甲乙つけがたい。
そういえばユリは世界中に分布していますが、
球根(百合根)を食用とするのは中国と日本だけだそうです。
万葉集の時代から薬用食材として百合根を食べてきましたが、
江戸後期から明治期にかけて欧米に日本のユリが賞賛され、
観賞用として輸出されるようになったのだとか。
世界が恋した、メイドインジャパンのリリー。
和食のかき揚げとイタリアンのフリットが融合した一皿、
さしづめ、「リリー・フリット」と名付けましょうか。
リリー・フランキーさんも
リリー・マルレーン嬢も
多分、きっと、お気に入り、のはず(笑)。
百合根と桜海老と三つ葉と長ネギ。
この組み合わせはみんな大好きだと思うよ、うふふ。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
美人なお野菜百合根は
イタリアン・ファッションも良く似合う。
リリー・フリット、大成功。
(写真は)
日本とイタリアの融合?
リリー・フリット。
三つ葉&長ネギヴァージョン。
沖縄のお塩で召し上がれ~。

