まなぶ旅

実際に行かないと、

一生わからなかったと思う。

10代の若い心がとらえたもの。

旅することは

まなぶこと、知ること。

見学旅行や修学旅行。

楽しい車中、美味しいお弁当、宿でのふざけっこ、

級友たちとの旅は一生の思い出になりますが、

その旅先で見たこと、聞いたこと、感じたこと、

今でも覚えているでしょうか。

今につながっているでしょうか。

その昔、私も京都、奈良の神社仏閣をめぐったなずなのに、

覚えているのは男子たちがこぞってお土産の木刀を

得意気に振り回していたことくらいだったり、する。

でも、今朝の北海道新聞「卓上四季」が紹介していた、

道内の高校2年生の女子が書いた一文は違いました。

「私が沖縄で見たものは、美しい景色と悲しい過去だった」。

見学旅行の行先は、沖縄だったのだ。

南国の色鮮やかな美しい景色に触れる一方で、

沖縄戦で犠牲になった人々の遺品や写真が伝える「苦しい現実」を見たのだ。

糸満の平和祈念公園やひめゆりの塔などを訪れたのだろう。

資料館に展示されている遺品、平和の礎に刻まれた無数の名前。

教科書の数行では実感できなかった歴史を体感し、

「もう二度と人々の命が戦争で失われることが

ないようにしなくてはという気持ちが強くなった」と綴る。

そして「実際に行かないと一生わからなかったと思う」とし、

見学旅行の「行き先が沖縄で良かったと思う」とも書いています。

そうなのです。常日頃、思っているのです。

京都、奈良や東京ディズニーランドや海外ももちろん良いけれど、

見学旅行や修学旅行の行先には広島、長崎、沖縄のいずれかを

是非とも選択肢に入れてほしいと願うのです。

未来を担う若い世代に、見て、触れて、感じて、考えてほしい。

旅すれば、実感できる。

沖縄の渡名喜島に米軍ヘリが不時着したニュース。

あの人口400人ほどの静かな美しい島と軍用ヘリの爆音が

どれほど似つかわしくないか、想像できる。

基地のすぐそばの小学校の校庭に

空からヘリの窓が落下する恐怖が体感できる。

ニュースが、他人事で、なくなる。

ちゃんと心の目を開いていたのなら、相次ぐ米軍機トラブルに

想像力のかけらもない発言など、出てこないはずなのに。

卓上四季氏は高校生の旅と下劣なやじとの大いなる違いを指摘していました。

沖縄を訪れたはずなのに、何も見なかったに違いないと。

本当、ですね。

基地のそばで空を見上げたことがあるのか。

沖縄戦の記憶を刻む島々の静かな夜を知っているのか。

旅することでまなびたい。

まだまだ知らないことがいっぱいだ。

心の目をしっかり開いて、

可愛い子には旅をさせよ。

(写真は)

厳寒の季節のおやつ?

シベリア。

黒糖風味もおつなもの。

お皿の上で

沖縄とシベリアが合体(笑)。