美しい翼

厳寒の夜空に

はばたく小さな背中。

見えた。

確かに見えた。

純白の美しい翼が見えた。

良かった、本当に良かったね。

おめでとう、心からおめでとう。沙羅ちゃん。

スキージャンプ女子・高梨沙羅選手が銅メダルを獲得。

前回ソチ五輪の悔しさをばねに挑み続けた4年間、

世界一高い場所に置いてきた忘れ物を

自らの翼で取り返しました。

昨夜の生中継の映像を

もう親戚のおばちゃんのように見つめていました。

2回目のジャンプ直前、集中した凛々しい表情は

凄みさえ感じさせる美しさに満ちていました。

柔らかい股関節と足首を活かした低い助走から

ピシっ!極寒の冷気を切り裂くように空中へ飛び出した瞬間、

見えた、確かに見えた。美しい翼が。

小さな沙羅ちゃんの背中に

真っ白な美しい翼が大きく羽ばたいていたよ。

飛べ~~~!沙羅ちゃ~ん!!!

あの瞬間、故郷北海道で全道民が叫んでいたに違いない。

超朝型人間の我が家も夜12時近くまで起きてたもんね。

夫は今朝、睡眠時間2時間半で出勤していきました(笑)。

な~んて書いていたら、

ご当人が朝の情報番組に生出演!

宿舎に戻ったのは午前3時、ほとんど眠れないままテレビ行脚ですが、

「興奮して寝つけなかったので、ちょうどいいです」と笑顔。

4年前、勝って当然のプレッシャーに悔し涙を流した17歳の少女は

もう、そこにはいなかった。

自分としっかり向き合ってきた美しさに満ちていた。

ソチと平昌、何が違ったか。

その答えが印象的でした。

「今回は、自分の足で立って、自分で楽しく飛べた」。

緊張で食事も喉が通らなかった4年前とは違う。

平昌入り後「食事がすっごく美味しい」と

満面の笑顔で語っていましたっけ。

自分の足で世界で一番高い場所に置いてきたメダルを取ってきた。

おめでとう。

本当におめでとう。

美しくカールしたまつげの上に

真珠のように白い雪が輝いていた。

世界一で一番キレイなジャンパーだよ。

まずは温かいお風呂で

4年間の疲れを癒してね。

お疲れさま。

おめでとう。

(写真は)

雪の北海道神宮。

北の神様も

道産子選手を応援してます。