ネアンデルタール・アート
洞窟の壁をキャンバスに
世界最古の画伯は
何を想い描いたのだろう。
6万5千年前の
ネアンデルタール・アート。
連日のメダルラッシュもひと休み。
今朝の朝刊の注目記事の主役はネアンデルタール人。
「世界最古の壁画 6万5千年以上前」。
スペインのラパシエガ洞窟の壁画が
6万5千年以上前に描かれた世界最古のものであることが
国際研究チームの調査でわかったのだそうです。
ひょえ~、6万5千年以上前。
現生人類がアフリカから欧州にやってきたのが4万~4万5千年前、
それよりはるか1万年以上ってことは、この壁画を描いたのは・・・?
そうです、絶滅した旧人類ネアンデルタール人、らしいのです。
寒い気候に適したがっしりヴィジュアルが特徴的な旧人、
こんなに素敵で愛らしい絵を描くなんて、びっくり。
紙面に掲載されていた壁画のスケッチにもう一目惚れ。
超キュートでアーティスティックで魅力的。
洞窟のアイボリー色の壁をキャンバスにして
赤色の天然鉱石を顔料に描かれた壁画には
はしごのような図形、牛のような動物などが描かれていて、
そのままNYのギャラリーに飾りたいような
ポップなアート性が最高に素敵なのでした。
ネアンデルタール人の美的センスに驚き。
はしごらしき図形の横にある絵にも不思議な魅力があります。
人がそりに乗っているようにも見えるし、
その背中にヘリコプターのような羽があるようにも見えるし、
なんともほのぼのとしたユーモラスなロゴのようで
この模様を連続プリントしたらとても素敵なテキスタイルができそう。
世界最古の画伯のセンスは6万5千年経っても新鮮。
記事によると線を組み合わせたはしごのような図形などは
抽象的な考えを具体的な形で示す「象徴表現」の可能性があるそうです。
現生人類のみが生まれつき持つ固有の認知能力とされてきましたが、
人類の進化に詳しい専門家も、今回の年代が正しければ、
「ネアンデルタールにもこの能力があったことにある」としています。
ものを想い、それを絵に描くのは、現代人だけではなかった。
夢見るネアンデルタール・アートの発見、です。
はしごのような図形。牛のような動物。
ヘリコプターの羽を背負ったような人。
そりにも、スケートにも見える足元。
世界最古の画伯を、何を伝えようとしているのだろう。
そのどこかユーモラスで温かで優しい線描を眺めていると、
ふと不思議な既視感を感じました。
どこかで、こんな絵を見たような気がする。
そうだ、幼い息子がお絵かきしていた絵だ。
頭から直接手足が生えているような「頭足人」。
どこの国の子供も幼児期に必ず描くという不思議なフォルムと
6万5千年前の壁画アートがどこか重なって見えてくる。
現生人類の子供の感性と旧人の感性、
人類学的にはあり得ないのかもしれないけれど、
もしかするとどこかでつながっているんだろうか。
ネアンデルタール人の脳容量は現代人と変わらず、
死者の埋葬をするなど精神的発達も認めらるそうです。
亡くなった人を悼み、幼い子を慈しみ、
ときに子供のような気持ちで絵を描いたのだろうか。
ポップなネアンデルタール・アートに
想像が膨らむ朝、でした。
(写真は)
現生人類の傑作のひとつ。
ふわふわもちもちひんやりおやつ
雪見大福きなこ餅風味。
ネアンデルタール画伯にも
ごちそうしたかったな~。

