縄跳びと靴擦れ
大変だ。
「鼻からスイカ」が
世界中に打電された?
金メダリストもたじたじの
外国人特派員協会記者会見。
さすが羽生結弦選手。
前人未到の五輪連2連覇を果たした美しきキングは
どんなツッコミ質問にも誠実な神回答。
異次元のアスリートは言語力も異次元でありました。
平昌から帰国した金メダリストは昨日、分刻みで記者会見行脚。
圧巻だったのは外国特派員協会で記者会見。
世界中から派遣された記者たちが詰めかけたこの会見、
スポーツ記者ばかりではなかったこともあり、
なかなかユニークで突っ込んだ個性的な質問が続出。
常日頃、自分の感覚をきちんと言葉で表現する羽生選手も
思わず「う~~~ん、うぁぁぁ・・・」と
答えに悩み机に突っ伏す珍しい姿が見られました。
出色の質問は注目の4回転アクセルについてでしたね。
今だ誰も成功していないクワッドアクセルの難しさについて、
出産の大変さが「鼻からスイカを出すようなもの」と例えられるように
素人にもわかるように説明してほしい、というもの。
世界各国のメディアが集まる中、まさかの「鼻からスイカ」発言(笑)。
羽生選手のお隣の通訳さんが速やかに早口の英語で通訳。
どう直訳したのか、意訳したのか、
私の英語力では残念ながら判然としませんでしたが、
世界中に「鼻からスイカ」が打電された歴史的瞬間だった(笑)。
よその国の人々にどんな風に伝わったのだろうか。
ていうか、欧米などは無痛分娩が一般的だから、
そもそも「お腹を痛める」表現はないのかもしれないなぁ。
質問したのは日本の記者さんだったしねぇ。
しかし、羽生結弦選手は、やはり凄かった。
まさかの「鼻からスイカ」質問に
「ええ~、はじめてこういう質問が来ました」と悩みながらも
「目をつぶって、回転しながら三重跳びをやっているような感じです、
縄跳びの」と答えてくれたのでありました。
直後に「・・・ダメだ・・・」とつぶやきながらも
「4回転半は2回転しながら4重跳びをする感じ。
5回転は3回転しながら5重跳びをする感じ」とまさに神回答。
そうです、これぞ、神回答。
だって、地球上の誰もが成功したことのない4回転半など
もはや、人間の肉体能力を限界レベルの話、神の領域ですもの。
神様レベルのジャンプを言語化できる羽生選手の凄さに感服。
「バァっといってガーンと打つんだ」という長嶋茂雄伝説のように
天才アスリートの言語は常人の理解が及ばないことがありますが、
羽生選手の言葉は、わかる。
わかるが、できない(笑)。
だって、自慢じゃないが、運動神経抜群とは言い難い。
縄跳びの2重跳びだって、何度も何度も練習してようやくだったし、
小学校のリンクで靴擦れのマメがつぶれるまで練習して
やっとスピードスケートが滑れるようになったわけで、
回転しながら、三重跳び・・・
何となくわかるけど、遠いイメージの世界(笑)。
でもそんな憧れの世界を
氷の上で華麗に回転する世界を
わかりやすい言葉で表現してくれる羽生選手は、
将来、それは素晴らしい指導者になれると確信しています。
縄跳びの二重跳びがなかなかできない子にも
靴擦れ作りならリンクをよたよた滑る子にも
伝わる言葉、届く言葉を持っていると思うのです。
肉体の限界を言語化する。
金メダリストの言葉に感動。
(写真は)
如月最後の日。
小さな葉っぱのチョコで
春を待つ。

