枝分かれ進化論

真っ直ぐで

単純よりも

生き物は

くねくねがお好き。

枝分かれ進化論。

お魚は枝分かれがお好き。

朝刊に北大の研究チームによる興味深い実験が紹介されていました。

枝分かれが複雑な河川の方が魚などの生物が

長期間にわたって生き残りやすいという仮説を証明したのだそうです。

生物が長期間生き残れるかどうかは生態系や環境の多様性がカギですが、

河川ではこれまで流域面積の大きさが多様性の維持に必要とされ、

川の形まではほとんど研究されてきませんでした。

しかし、北大の研究チームは、はたと閃いた。

真っ直ぐで大きくて単純な川よりも、もしかしたら、

くねくね複雑に枝分かれした川の方が多様性が保たれるのでは?

まず、大きさが同じで枝分かれの割合だけが異なる仮想の川を

コンピューター上で作成、生物がどれだけ生き残れるかを計算したところ、

枝分かれの多い川の方が生き残りやすいことが判明。

さらに1999年から2016年にかけて

積丹川や止別川など道内31の水系でサクラマスなどの生態を調査、

やはり枝分かれした川ほど魚の集団が長く安定して維持されていることが

実データからも確認できたのだそうです。

へぇ~、そうかそうか、

お魚たちは真っ直ぐな川よりもくねくねがお好きってことね。

生物多様性のカギはくねくね。

治水工事やダム建設など災害防止の観点から

河川の枝分かれを単純化することが多いのですが、

ただシンプルに真っ直ぐにわかりやすくするだけでは

生物多様性を損ねる可能性もある、ということ。

そうだよね、人も魚もくねくねに惹かれる。

くねくね曲がったり入り組んだり行き止まりだったり、

街歩きも路地や裏道、筋道が圧倒的に魅力的面白い。

華やかな大通にはどこの都市も似たようなお店が並んでいますが、

そこから枝分かれした裏道、小道、路地に筋道、

くねくね迷路のような旧市街や古い町並みには個性にあふれている。

人も魚も真っ直ぐわかりやすい単純な環境よりも

枝分かれした複雑な環境の方が色々な個性が生きやすいのね。

記事には単純な枝分かれ河川と

複雑な枝分かれ河川の例を示すモデル図が載っているのですが、

生物多様性が保たれる複雑な枝分かれ河川の図が、何かに似ている。

そうだ、ダーウィンの進化論、っぽいのだ。

小さな単細胞生物からヒトに至るまでの生物の進化を示す図、

相当複雑に枝分かれした川にそっくり、ですよね。

経済効率や生産性などさまざま事情から

人間は街や川など色々な物を単純化してきましたが、

「多様性」の大切さを気づかせてくれる研究がまたひとつ。

真っ直ぐじゃないから、くねくね迷路のようだから、

川も街も人も色々生きられるんだね。

枝分かれ進化論、興味深い。

(写真は)

本日は晴天なり。

札幌の予想最高気温は31度。

しかも金曜日、大通公園ビアガーデン日和♪

街をくねくね歩きながら行こうかな~っと。

見慣れた街も裏道散歩は面白い。