そうだったんだね
そうだったんだね。
繊細で敏感で
優しくて
傷つきやすくて
そうだったんだね。
「Highly Sensitive Child」
人一倍敏感な子。とても敏感な子。
略して「HSC」と呼ばれる子供たちの記事が朝刊に載っていました。
アメリカでの研究が日本でも紹介され、徐々に関心が広がってきたとか。
感受性が豊かで人の気持ちや環境の変化に敏感な一方、
ささいな叱責にも深く傷ついてしまう子供たちを指すそうです。
HSCはアメリカの心理学者が2002年に提唱した概念で、
病気や障害ではなく生まれ持った気質であり、
人口の10~20%が該当するそうです。
「深く考える」「共感力が高く、感情の反応が強い」
「過剰に刺激を受けやすい」「些細な刺激を察知する」という
4つの特性をすべて持ち、従来の子育てのアドバイスでは対応が難しいため、
HSCの子供を持つ親は長く悩んでいることが多いとか。
赤ちゃんの頃からよく泣くが、理由がわからない。
慣れない洋服や食べ物、遊びを嫌がり、
子供同士で遊んでいてもふとしたことで泣き出す。
しかし発達障害や知的障害の検査では該当しない。
自分の育て方が悪いのか、甘やかしたから?叱り過ぎた?
そんな子供たちの多くがHSCの概念に相当する可能性があるらしい。
特集記事にはHSCの子のチェックリストが載っていて、
「すぐにびっくりする」「洋服のタグやチクチクする布地を嫌がる」
「いつもと違う匂いに気づく」「静かに遊ぶのを好む」
「服がぬれたり、砂がつくと着替えたがる」などなど、
そういえば、そういう子供たち、決して少なくないなと気づきました。
お外遊びでも息子は全身泥だらけになっても全然平気なタイプでしたが、
すごく砂を嫌がり、抵抗感を示す子もいてお母さんは困惑していたような。
もっと昔、自分の子供時代にも人一倍敏感な子はいました。
給食がなかなか食べられず、残しちゃいけない昭和の時代、休み時間になっても、
残った給食を前にうつむいていた級友の姿を思い出しました。
あの頃は偏食とか我儘という単語でくくられていた子供たちの中には
もしかしたら、HSCの子がいたのかもしれません。
そうだったんだね。
自分の特性に誰も気がつかなくて、きっと、すごく辛かったよね。
HSCの子供たちは感受性が鋭いため、暑さ、寒さ、大きな音、
食事のちょっとした味の違い、匂いの変化などに反応して
手が付けられない、食べられない、ことがあるのだそうです。
でも、本人は困っているのに、周りからは「我儘」とみられてしまう。
ずっとずっと辛かった子がいっぱいいたのかもしれないね。
しかし感受性が豊かで、共感力が強く、深く考えるため、
困っている人に気づき、優しく接したり、
年齢より難しい言葉を使ったり、
考えさせる深い質問をしたり、することもあるそうで、
傷つきやすい特性は一方で豊かな人間性にもつながっているようです。
親や先生やまわりの大人たちはどう接したら良いのか。
専門家の先生が魔法の五つの言葉を提案していました。
「つらいんだね」「そのままでいいよ」「がんばっているね」
「ありがとう」「そうなんだ」
安心できる環境でその特性を生かしていけるように。
5つの魔法の言葉。
これって、傷ついた大人にも、じんと響くよね。
自分の辛さをそっと受け止め、寄り添ってほしい。
給食が食べられなかったあの頃の友だちに
心の中で、小さく呟く。
そうだったんだね。
気がつかなくて
ごめんね。
(写真は)
ハロウィン仕様の
パンプキン・シベリア。
いつもと違う味に
戸惑う子供もいるんだよね。
そうなんだ。



