目が離せないキミ
ほくほく
甘くて美味しくて
栗のような
さつまいのような
目が離せないキミ。
秋本番。
夫のお知り合いの農家さんたちから
今年も収穫したてのじゃがいもがたくさん届きました。
「男爵」に「インカのめざめ」など品種の個性を食べ比べできるのも
じゃがいも王国北海道ならではのお楽しみであります。
今週末の金曜ごはんには「キタアカリ」が登場。
うふふ、とってもおいしいのよねぇ。
「キタアカリ」は「男爵」と「ツニカ」を交配させた新品種で
1988年に品種登録された北海道生まれのじゃがいも。
見た目はパパ?の男爵そっくりですが、
果肉は黄色く、その違いは一目瞭然。
加熱調理すると甘くほくほくしていて、
栗のような、さつまいものような風味と香りがあることから
別名「黄金男爵」「クリじゃがいも」とも呼ばれます。
とっても美味しい「キタアカリ」ですが、
実は、目が離せないおいもさん。
ほくほく甘いけれども、とても煮崩れしやすいのであります。
キタアカリで作った肉じゃがや豚汁は大層美味なのですが、
うっかりするとお鍋の中でとろとろに煮崩れてしまうことがしばしば。
基本的には調理中はお鍋のそばを離れずに推移を見守り、竹串をさしてみて、
ちょっと早いかなぁくらいで火を止め、余熱で仕上げるのがベター。
試行錯誤の結果、得た経験的黄金ルールであります。
ホント、ちょっと油断すると、あっという間にとろとろに。
さっきまで形を保っていたのに、ある瞬間に決壊するように煮崩れる。
甘くて美味しいキタアカリ、なぜにキミはそんなに目が離せないんだ?
調べてみると、ちゃんと科学的な理由がありました。
ます澱粉質を含む細胞群がおいもの表皮に近い部分にあること。
細胞サイズが大きく細胞間の隙間が多く分離が起こりやすい構造であること。
細胞間を接着するペクチン質の分子間結合力が低いことなどなど。
なるほど煮崩れやすい理由は細胞レベルにあったんだ。
しかし短所は長所、煮崩れやすいということは
電子レンジ加熱に向いているってこと。
というわけで、今週末の金曜ごはんは特性を生かした一品を。
厚めの輪切りにしたキタアカリをレンジで固めに加熱、
耐熱皿に並べ、軽く塩胡椒、ラクレットチーズとベーコンを散らして
250度のオーブンで5分ほど焼くだけ。
おおお~、おいもじゃなくて、チーズがとろとろ♪
「キタアカリの時短簡単チーズグラタン」の完成。
ちょっとクセのあるラクレットチーズと
栗のような、さつまいものようなキタアカリの
甘みと風味と香りがベストマッチ。
煮込み料理じゃないから、目を離していても大丈夫。
おいもも人間も個性や魅力は色々。
目が離せないキミが輝く料理法を見つければいい。
実りの秋、じゃがいもも多様性の時代。
みんな違って、みんな美味しい。
(写真は)
キタアカリの時短簡単チーズグラタン。
調理時間15分とは思えない仕上がり。
北海道のじゃがいもは世界一だな~。



