最強龍山寺巡礼

観世音菩薩に文殊菩薩、

関聖帝君から大魁星君、

華陀星君に註生娘娘、

恋の神様月下老人まで大集合。

台北最強パワスポ巡礼記。

年末年始野宮的美味台湾旅リポート。

2日目の朝は12月31日、2018年の大晦日を台北で迎えます。

萬華地区に聳えるツインタワーに開業したばかりの最新ホテルの

絶品の台湾早餐(朝食)ブッフェでパワーをチャージ。

さあ、元気に台北街歩きを本格的にスタートしましょう。

空はこの時季特有の台北グレーの曇り空。

まだ雨は降っていませんが、いつ泣き出してもおかしくない気配。

台北の冬は北東モンスーン気候の影響で小雨がしとしと降る空模様が続くため、

旅の荷物に折りたたみ傘はマストであります。

この日の最低気温は15度、最高気温が17度くらいの予想、

札幌の秋の始めくらい感じですが、小雨混じりのお天気が多いため、

数字以上に寒く感じます。薄手のダウンかコートでちょうどいい感じ。

南国台湾のイメージとはちょっと違いますね。

さあ、バッグに傘も入れた、ガイドブックもOK。

準備万端でホテルスタッフの笑顔に見送られて出発です。

ちなみに今回の台湾旅、美味追求のほかにもう一つの裏テーマが。

それは、ノースマホ旅。正確にはノーネット通信旅。

念のため海外通信アプリは入れておきましたが、

基本的に写真を撮る以外はスマホに頼らず、グーグルマップにも頼らず、

ガイドブックの地図と勘と本能でどこまで旅できるかに挑戦しようかと。

アナログな街歩き、ある意味新鮮であります。

ま、いざとなればいつでもネットはつなげるしね。

デジタル的安全保障を担保した上で

ちょいとネット検索に頼らない旅してみようかなと。

いつもの日常と違う体験で発見できることもあるかも。旅は非日常を楽しむべし。

てなわけで、ホテルからMRT(地下鉄)龍山寺駅へ向かいます。

まずは何はなくとも台北最古の古刹にお参りしなくては。

旅の安全と幸福をお願いしましょう。

おおお、ちょっと昔の香港みたい。

駅へ向かう道の両側には「華美服装行」「彩虹女装行」などなど

色鮮やかな看板を掲げたレトロな建物がぎっしりと肩を寄せ合っています。

華やかなチャイナドレスや普段着、ブラウス専門、ズボン専門など、

さまざまな「服装行」=衣料店が朝の開店準備中。

扱うロットが多そうなので、多分小売りというよりは問屋さんなのでしょう。

台北版五反田って感じ。

そんな服装行が連なる通りの角には

焼餅や団子湯などなど小吃(軽食)を売る屋台も準備中。

働く人のいるところに、必ずほかほか湯気を立てる食べ物屋さんがある。

美食台北、よく働き、よく食べる街の素顔を物語る光景であります。

昔ながらの屋台がコンビニと仲良く共存しているのが面白い。

うまくニーズを分け合っているんだろう。

なんて思っていると、あっという間にMRT龍山寺駅に到着。

午前9時前、朝の大通はバスや車やバイクがひっきりなし行き交い、

台北はいつもの月曜日が始まっていました。

大晦日と言っても台湾のお正月は旧暦で祝うため、

街中にはそれほど迎春ムードはありません。

お店も通常営業のため、日本からの年末年始旅には台湾はおすすめ。

どこも閉まっていてお土産が買えなかった~なんてことはありません。

龍山寺駅の奧は一部屋根付きの「艋舺公園」。

地元のおじさん(おじいさん?)たちがベンチで囲碁?将棋?の対局中。

お~、のどかな下町の朝の風景・・・かと思いましたが、

どこかおじさんたちの眼差しになんというか静かな圧力があるような。

と思えばこれまた迫力ありそうな厚着したおばあさんが

牢名主のように折り畳み椅子にどっかと腰かけている。

別に身の危険を感じるということはないのですが、

なんというか、かすかな圧力に気おされ、いささか足早に公園を抜ける。

この謎は後日明らかになるのですが、先を急ぎましょう。

公園を抜けると、おおお~!最強パワスポ降臨!

人々に愛される台北随一の古刹「龍山寺(ロンシャンスー)」であります。

龍を彫り込んだ銅の柱が威風堂々と天をめざし、

屋根の上には絢爛たる天女が舞い、龍や鯉や鳳凰に天馬と聖なるモチーフが

めくるめくように装飾されている。極楽的中華デザインに圧倒される。

その壮麗な門の中に次から次へと善男善女が吸い込まれていくのでした。

龍山寺の始まりは1738年 時は清の乾隆帝時代のこと。

ある人が観世音菩薩のお守りをガジュマルの大木にかけておいたところ、

夜になると光りはじめ、霊験あらたかに願いごとがかなえられたことから、

その地に建てられたのがその始まりとされています。

建立にあたっては中国福建省泉州の龍山寺から分霊され、

現在の建物は1925年に再建されたものだそうです。

本来は三つある門のうち、右の門から入るのですが、

人の波にのまれて正面の門から入ってしまいました。

実は正面は神様専用の門らしく、不束者のご無礼をお許しください。

門をくぐると・・・立ちのぼる青いお線香の煙に境内がかすむ。

なんとも心安らぐお線香の香りにほっとしますねぇ。

しかし、凄い数の、人、人、人。

しかも、皆さん、超熱心、お祈りの時間が長い長い、半端なく長い。

台湾の神様は超オープンマインド、心が広い。

この龍山寺はご本尊の観世音菩薩をはじめ、文殊菩薩、

商売繁盛の関聖帝君から学問の神の大魁星君、

医学の神の華陀星君、安産の神の註生娘娘、

そして縁結びの神、恋の神様月下老人まで

100体以上のあらゆる神様がそろっているのです。、

台北で圧倒的な人気を誇るオールマイティーなお寺、

年中参拝客が途切れることがないのも納得であります。

それにしても凄い。

一つ屋根の下に仏教から道教、三国志の関羽など歴史的人物まで

一緒に仲良く祀られているオープンマインドっぷりに驚く。

日本と全く違う台湾のお寺。

もとは地域の集会所的な場所にお寺が建ち、今の形になったそうですが、

台湾は中国、日本統治時代を経て様々な宗教がミックスされ、

一つのお寺に多様な神様が混在する独自のスタイルが出来上がったらしい。

人はいっぱい、神様もいっぱい。

新参者の旅人はどこからどうお参りしたらよいのか。

やっぱりスマホで検索してみる・・・までもなかった!

「はいはい、お線香あっちでね、でね、こっちで火つける」。

まごまごしている旅人に地元の人?お寺の人?

よくわからないが片言の日本語で誰かが親切に教えてくれる。

台湾は、やさしい。

人も、神様も、やさしい。

龍山寺巡礼記は明日へと続く。

(写真は)

青い煙のたゆたう龍山寺にて。

まずは前殿の三仏に三拝。

お隣さんのお祈り時間の

長いこと長いこと。

その秘密もまた明日。