台湾百花繚乱
大輪の牡丹。
菊、梅、桔梗に薔薇。
色鮮やかに咲き誇る
艶やかな花布。
台湾百花繚乱。
年末年始野宮的美味台湾旅リポート。
旅の二日目、2018年の大晦日は冬の台北をのんびり街歩き。
朝一番に台北最古の古刹龍山寺に参詣、清代の歴史保存地区「剥皮寮」、
昔ながらの「東三水街市場」を経て老舗甘味店「三六圓仔店」で休憩後は
MRTで士林へ向かい「國立故宮博物院」で世界の名宝を鑑賞、
再び台北市中心部へ戻り、永康街の「高記」で絶品小籠包ランチを満喫。
午後はお洒落エリア「康青龍(カンチンロン)」を散策しています。
賑やかなグルメストリート「永康街」、
日本統治時代から知識人が多く住むアカデミックな「青田街」、
台湾師範大学などがある学生街の「龍泉街」の三つの人気タウンから
一文字ずつ取って名付けられた「康青龍(カンチンロン)」は
緑豊かなシックで知的な魅力あふれる散策エリア。
台北の冬特有の小雨に濡れた街並みには
素敵な茶藝館や趣味の良いカフェやショップが点在していて、
どこを切り取っても絵になります。
時間が許すなら一日のんびりそぞろ歩きたい「康青龍」。
もっと南に歩いていくとキャンパスタウンの龍泉街なのよねぇ。
う~ん、足を延ばしたい誘惑にかられますが、この後の予定もあるし、
後ろ髪を思い切り引っ張られながら(笑)途中で引き返し、
緑の三角公園「永康公園」」に向かって先程とは違う路を歩きます。
おおお・・・この道もまたパリのセーヌ左岸のようだわぁ。
絹糸のような雨に濡れる街路樹と美しいレトロな建物。
変化の激しい台北の真ん中にありながら
異空間のような静かで美しい街並みが息づいています。
台北という街の重層的かつ多面的な奥深い魅力を実感。
え~っと・・・確かこのあたりに寄ってみたいお店があるはず。
レトロで瀟洒な建物が並ぶ住宅街の横道を入っていくと・・・、
美しい緑に囲まれた「彰」と書かれた小さな赤い看板を発見。
小さな階段を登った先にそれは美しい布の花が咲いていました。
台湾伝統工芸のアトリエ兼ショップ「彰藝房」であります。
そっと扉を開けて中へ入ると・・・
赤やピンク、鮮やかなブルーに黄色。
極彩色の艶やかな大輪の牡丹や梅、薔薇、桔梗など四季の花々を彩った
美しく華やかな花柄の布が空間いっぱいに咲き誇っていました。
「台湾花布」または「客家花布」と呼ばれる花柄で作られた
ハンドメイドのバッグやポーチ、ペンケースなど
女子のハートをわしづかみにする花柄アイテムがいっぱい。
台湾の花布は昔から台湾各地で使われていた伝統的な花柄に
日本統治時代に入ってきた牡丹や菊の花などの和柄のモチーフと
台湾独自の鮮やかな色彩感覚が加わり進化したもので、
とりわけ客家の人々が愛用したことから
「客家花布」と呼ばれるようになったとか。
美しい花布にも台湾の歴史文化が積み重なっているのでした。
さらに艶やかな花布グッズだけではありません。
アトリエには色鮮やかな衣装をまとった人形たちがいました。
台湾で100年以上の歴史を持つ人形劇「布袋戲」で使われる人形で、
「袋戲偶」と呼ばれる文化遺産、なのです。
この「彰藝房」は元々は「布袋戲」の人形専門のアトリエで、
台湾が誇る伝統芸能を世界に知ってほしいと海外で展示会などを開催、
その際に関連グッズを包む手提げ袋を舞台で使う花布で作ったのが評判になり、
花布雑貨を扱うことになったそうです。
ガイドブックではもっぱら
「台湾花布雑貨ショップ」として紹介されている「彰藝房」ですが、
地下フロアには人形を制作する工房もあり、見学も可能らしい。
そういえば、お店にいらした女性オーナーらしき人、
物静かでアーティストオーラ出まくっていました。
台湾花布の研究本も出版されているとか。
冬の小雨そぼ降る康青龍。
緑あふれるシックな街には
台湾百花繚乱のアトリエも点在。
ああ、いくら時間があっても足りないよ。
一日街歩きしていたい。
(写真は)
緑に囲まれた
小さな階段の先にある
「彰藝房」のウィンドウ。
台湾花布
美的新世界

