平らかな代

どうか

穏やかで

平らかな代に。

あれから8年。

祈りの春。

3月11日です。

2万2131人が犠牲になった東日本大震災から8年。

あの日、午後2時46分、札幌の自宅で突然感じた、

強く、長い揺れが今でも体の奥底に刻み込まれています。

鉄筋コンクリートのマンションがミシミシ異様な音を立てていたこと、

緊急特番に切り替わったテレビに映し出された信じられない光景。

空撮ヘリが捉えた福島原発に異常な波が直撃した瞬間の映像。

まさか・・・あれは・・・原発?

まさかじゃなかった3・11から8度目の春。

今も3100人がプレハブ仮設住宅で、

約5万2千人が避難生活を続ける中で春を迎えたそうです。

災害の世紀と言われる平成が終わろうとしていますが、

震災は、まだ、何も、終わっていない。

この国は地震とともに生きてきた。

今朝の朝刊文化面の記事を読んで痛感しました。

4月1日新元号発表が迫る中、元号の歴史や意味を振り返る内容。

飛鳥時代の大化から平成まで元号の歴史は1300年を超えますが、

明治以降の一世一元制度前までは3つの改元パターンがあったようです。

天皇の代替わりに伴う「代初(だいはじめ)改元」、

善政を賛美する「祥瑞(しょうずい)改元」。

そしてもうひとつが「災異改元」。

923年に菅原道真の怨霊で皇太子が死去したとして初の災異改元が行われ、

それ以降、地震や噴火などの大災害が続いた際も怨霊が原因とされ、

幕末まで改元約200回のうち100回ほどが災異改元だったそうで、

その相当数が地震に関連があると言われています。

地震火山列島らしい元号の歴史。

地震は怨霊の仕業と恐れるしかなかった時代、

せめて平らかな穏やかな安全な代を願って元号を替えた。

緊急地震速報があり、地震のメカニズムの解明が進む現代でも、

自然への畏怖を忘れず平らかな代を願う気持ちは千年変わらない。

記事の中で日本法制史の専門家が

「新生児にいい名前を考えるように、

元号にも時代の理想や希望が託される」と指摘していました。

そうですよね。

我が子の幸福を願って名前をつけるのと同じですよね。

たくさんある漢字の中で元号に使われているのは72文字。

永久の「永」や治めるの「治」などが採用度が高いようですが、

大化から平成までざざっと眺めてみると「天」「安」の字も多い。

天に安らかな代を願う気持ち、わかります。

穏やかで平らかな時代へ。

災害の世紀と言われる平成は、

戦争を起こさなかった世紀でもあります。

どんな元号にバトンが渡されるのでしょうか。

人々の願いを静かに受け止める新しい名前。

そっと想像する3・11の朝。

(写真は)

北海道コンサドーレ札幌

ホーム開幕戦の札幌ドーム。

サッカーを楽しめる日常に

ただただ感謝。